以下は回答ではないのですが、kaho 氏の実行時間差の話が興味深いので便乗することにしました。
xargs
コマンドには -P(--max-procs)
オプションがあります。マルチコアな環境であれば、このオプションで同時開始の精度も高くなるのではないかと思い試してみました。
まず、テストを行うシステムのコア数は 6 個です。Hyper threading を有効にしている場合なら 12 個になりますが、ここでは物理コア数で行います。
$ lsb_release -a
Description: CentOS release 6.6 (Final)
$ grep "cpu cores" /proc/cpuinfo
cpu cores: 6
以下の bash スクリプトを実行します。
for ((j=0;j<100;j++));
do
for ((i=0;i<6;i++));
do
echo "date +'%s.%N'"
done |
xargs -P 6 -n 1 -I{} bash -c {} |
sort -nr |
sed -n '1h;${H;x;s/\n/-/;p}' |
bc -l
done |
datamash --header-out min 1 max 1 mean 1 sstdev 1
date
コマンドの %N
は nano second
単位の時刻です。date
コマンドをコア数と同じだけ実行します(bash -c
経由ですが)。
それぞれの date
コマンドの出力(時刻)の最大値と最小値の差を計算しています。つまり、最初に実行された date
コマンドと最後に実行された date
コマンドの時間差(latency)を求めています。
そして、xargs
コマンドを 100 回実行した結果の平均値などを表示します(単位は second)。
xargs -P 6
==========
min(field-1) max(field-1) mean(field-1) sstdev(field-1)
0.000452984 0.00209947 0.00073452719 0.00037394411115865
それでは xargs -P 1
の場合はどうなるのでしょうか。
xargs -P 1
==========
min(field-1) max(field-1) mean(field-1) sstdev(field-1)
0.015791057 0.016713646 0.01611698115 0.00028451781566438
平均値で言えば、-P 6
では 0.7 ms、-P 1
では 16 ms となっていて、意外と違いがあるものですね。同じ様にして、date
コマンドを &
で繋いだ場合の結果は以下です。
.. & .. &
==========
min(field-1) max(field-1) mean(field-1) sstdev(field-1)
0.011146015 0.012019075 0.01146450092 0.00010309165719037
ただ、xargs -P
で並列実行する場合は偏差が(相対的に)大きく、その点が気になりますね(理由は色々と思い付きますけれども)。
tcpdump -Ini en0 -w test1.pcap -W1 -G30 & tcpdump -Ini eth0 -w test1.pcap -W1 -G30 & iperf -c 192.168.1.2 -i 1 -t 30 -f m >> DL1.txt &
とすると良いかと思います(&
で繋いでいくだけです)。まぁ、「完全に同時なのか?」と聞かれるとツラいですけど。