prepare オブジェクトから直接 run_command メソッドの定義場所を取得する
Ruby >= 1.9 であれば、Method クラスの source_location
メソッドを利用できます。まず gem の場所を調べ:
$ gem which knife-solo
/Users/ento/.rbenv/versions/2.1.3/lib/ruby/gems/2.1.0/gems/knife-solo-0.4.2/lib/knife-solo.rb
prepare
オブジェクトが渡される箇所にデバッグ出力を仕込みます:
def initialize(prepare)
# instance of Chef::Knife::SoloPrepare
@prepare = prepare
puts prepare.method(:run_command).source_location
end
knife solo prepare
を実行すると、 run_command
メソッドが定義されているファイルの場所と行番号が出力されます。
$ knife solo prepare [email protected] -p 2201 -i ~/.vagrant.d/insecure_private_key
Bootstrapping Chef...
/Users/ento/.rbenv/versions/2.1.3/lib/ruby/gems/2.1.0/gems/knife-solo-0.4.2/lib/knife-solo/ssh_command.rb
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クラス名から辿る
ソースに手を入れなくても、幸いコメントにprepare
は何のインスタンスであるかが書いてあります。
# instance of Chef::Knife::SoloPrepare
@prepare = prepare
Chef::Knife::SoloPrepare
クラスには残念ながらrun_command
メソッドはありませんが、それらしきinclude
があります:
class SoloPrepare < Knife
include KnifeSolo::SshCommand
include KnifeSolo::NodeConfigCommand
KnifeSolo::SshCommand
クラスにまさに求めていたメソッドがあり、さらに KnifeSolo::SshConnection
クラスの run_command
メソッドを呼び出しています。
# KnifeSolo::SshCommand
def run_command(command, options = {})
...
@connection ||= ssh_connection
@connection.run_command(command, output)
end
クラス名を書いてくれているコメントがなかった場合、クラス名を元に変数を命名している可能性に期待し、「prepare」でレポジトリ内を検索して当たりをつけるというアプローチが考えられます。
prepare
オブジェクトの役割としては、 OS ごとに定義された初期化用クラス群にコマンド実行やメッセージ表示の API を提供するファサード的なものであるようです。 Chef::Knife::SoloPrepare#bootstrap
メソッド内で初期化用クラスに自身を渡しています:
KnifeSolo::Bootstraps.class_for_operating_system(operating_system).new(self)
prepare
から辿る方法ではありませんが、"def run_command"でレポジトリ内を検索することでも実態を探すことができます。この方法は、別のライブラリ / レポジトリで定義されているメソッドだった場合には失敗します。