より厳密にいうと「標準出力」ではなくて「コンソール画面」それも vt100
系エスケープシーケンスに対応している端末に出力した場合ですね。
「 vt100
端末」は画面制御にエスケープシーケンスを使っています。 teraterm
のような端末ソフトも vt100
エスケープシーケンスに対応しているくらい今でも一般的によく使われている画面制御手順です。別の例
$ echo -n -e "\x1b[2J" > clearscreen.txt
$ od -tx1 clearscreen.txt
0000000 1b 5b 32 4a (標準出力をリダイレクトすると化けないことがわかる)
0000004
$ cat clearscreen.txt (画面が消去される)
$ echo -e "\x1b#8" (画面が E で埋まる)
1b5b366e
はアスキー化すると ESC[6n
です。これは端末情報のレポート機能で vt100
はこのバイト列を受け取ると、カーソル位置を ESC[数値1;数値2R
の形式でバイト列として返してきます。通常は interactive shell がそのバイト列を受け取るわけですが、シェルから見るとユーザーがキー入力したのか端末が生成したのかは区別ができず、つまりあたかもキー入力があったかのように見えることになります。で、最初の ESC
キー入力は bash
等が行制御コマンドとして受け取るので画面上出力されず、よって 0;1R
のようなキー入力が行途中まであったかのように振る舞います。
vi
や vim
や emacs
などスクリーンエディタはコンソール画面操作にこのエスケープシーケンスを使っています(厳密には tcsetattr()
等の端末制御関数が環境変数 TERM=
に合わせてエスケープシーケンスを出力します)
script
コマンドは画面を操作しないコマンド向けで vi
のようなインタラクティブなコマンドのログを取るときは注意、とあります。実際、この質問においては画面制御コマンドまでログが取れてしまっていて混乱を招いています。あなたの目的に script
コマンドが適切かどうかを再検討すべきでしょう。
https://linuxjm.osdn.jp/html/util-linux/man1/script.1.html
Query Cursor Position <ESC>[6n : Requests a Report Cursor Position response from the device.
それと、Reading the Device Status Report ANSI escape sequence reply が参考になるかと思います。