やりたいのは、T
型の値y
がJust
の場合とNothing
の場合とで処理を分けたい、ということでしょうか?
その場合、下記のように、もう一つcase
式を書かないといけません。
data T = T {x::Either _ Int, y::Maybe Int}
f = \t -> case t of
T ex my ->
case my of
Just y ->
case ex of
Right x -> x + y
Left e -> e
Nothing -> 0
_ -> undefined
上記の書き換え方の例の通り、残念ながら、x
がRight
の場合とLeft
の場合とでのかき分け方も正しくありません(ガード構文と間違えている?)。
case
式の使い方についてさらに指摘しますと、T
型のように値コンストラクターが一つだけの型の値については、case
式で場合分けする必要はありません。
以下のように、関数の引数でパターンマッチすれば十分でしょう。
data T = T {x::Either _ Int, y::Maybe Int}
f (T ex my) =
case my of
Just y ->
case ex of
Right x -> x + y
Left e -> e
Nothing -> 0
case
式の場合と異なり、関数の引数で直接パターンマッチする場合、(T ex my)
のように、カッコで囲うのを忘れないでください。
入れ子のパターンマッチと関数の引数でのパターンマッチ両方を活用すると、下記のようにも書けます。
data T = T {x::Either _ Int, y::Maybe Int}
f (T (Right x) (Just y)) = x + y
f (T _ Nothing) = 0
f (T (Left e) _) = e
※一度のパターンマッチですべての引数をパターンマッチさせてる関係上、マッチさせる順番を少し入れ替えている点にご注意ください。
また、このコードのコンパイルエラーをなくすには、さらにT
型の定義を変え必要があります。
data T = T {x::Either _ Int, y::Maybe Int}
の、Either _ Int
の箇所ですが、型定義における型注釈で_
という構文を使用することはできません。
case
式を直しても、下記のようなエラーが出るでしょう。
Wildcard ‘_’ not allowed
in the definition of data constructor ‘T’
|
1 | data T = T {x::Either _ Int, y::Maybe Int}
|
なので、適当な型を指定する必要があります。
どの型にするべきか、についてはこの回答では割愛します。質問者がそもそもやりたいことがなんなのかがわからないので。