エラー自体は、リモートとローカルでコミットが分かれてしまい単純にはマージできない状況になってしまったため起こっています。
o---o---o---o (リモートにはミスしたコミットが push されてしまっている)
\---o (ローカルではミスしたコミットの 1 つ前から別のコミットが生えている)
このズレを解消した上で push する必要があります。
解決法1: pull して手動マージ
git pull
した時点で merge conflict が発生しており、git status
を見ると Your branch and 'origin/なんとかかんとか' have diverged, ...
と言われているのではないかと思います。
git status
の表示にしたがって手動で merge conflict を解消し、マージコミットを入れることで push できるようになります。最終的なコミットグラフは下のように分岐したコミットが合流するという形になります。全ての作業完了後 git log --graph
で確認できるので見てみてください。
o---o---(ミスしたコミット)---\
\---(正しいコミット)---(マージコミット)
たとえば次のようなコマンドを打つことになります。
$ git pull
$ git status
$ (コンフリクトしたファイルをエディタで開き、手動でコンフリクトを解消する)
$ git add 〈コンフリクトを解消したファイル〉
$ git commit
$ git push
解決法2: git pull --rebase
git merge
の代わりに git rebase
をすることでコンフリクトを解消する方法です。ローカル側で行った変更をひとまとめにした新しいコミットを作ります。最終的なコミットグラフは下のようになります。(正しいコミット)
は消え、(rebaseコミット)
に吸収されています。
o---o---(ミスしたコミット)---(rebaseコミット)
まず、もし git pull
などをしていればマージが始まってしまっているので、これを中止します。マージが始まっているか分からなければ git status
で確認してください。
$ git merge --abort
その後、git rebase origin/〈ブランチ名〉
でこの作業を行えます。
$ git rebase origin/〈ブランチ名〉
$ (git status を見ながらエディタでコンフリクトを解消する。
たとえば、エディタでコンフリクトを解消した後、git rebase --continue するなど)
$ git push
ちなみにこの作業は、まだ git pull
を行っていなければ git pull --rebase
というコマンドで一発でできます。
$ git push
(コンフリクトエラーが出た)
$ git pull --rebase
$ (コンフリクトを直す)
$ git push
解決法3: git push -f
他のふたつと比べるとやや危険な方法です。何をしているのか分かった上で使ってください。
もしまだ誰もそのブランチを pull していないのであれば、force push してリモートのコミットログを無理矢理変えることができます。典型的には、自分しか使っていない個人用リポジトリで使える手段です。この方法はリモートのコミットログを書き換えるため、注意して使ってください。
最終的なコミットグラフは下のようになります。
o---o---(正しいコミット)
まず、もし git pull
などをしていればマージが始まってしまっているので、これを中止します。マージが始まっているか分からなければ git status
で確認してください。
$ git merge --abort
git reset
後新しいコミットを git commit
したのが現在の状況ですので、そのまま -f
オプション付きで push すれば force push になります。
git push -f 〈リモート名〉 〈ローカルのブランチ名〉
git pull
時にも merge conflict 系のエラーが出ているのではないかと思うのですが、合っていますか?git status
やgit branch -a -vv
などのコマンドで状況を確認してみるのもよいでしょう。