git で管理されているソースコードをデプロイして動かしている環境があります。デプロイ後のその環境上では、ソースは git 管理されていません。
今、手元で作成した git の差分(git diff
の出力物)があるのですが、それを、このサーバー上に直接適用したくなりました。
質問
git 上で、git diff
で得られるような差分を、直接ファイルシステムに適用するにはどうしたら良いですか?
環境
- centos 7
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登録してこのコミュニティに参加するソースコード管理ツールが普及する以前は diff
と patch
で差分を管理していました。今でもできます。
diff
でとったソースコードの差分をパッチファイルと呼びます。
パッチファイルをそのまま patch
に入力すると差分が適用されます。
branch_a$ diff -u old_source_dir new_source_dir > /var/tmp/brancha_patch
branch_a$ cd ../branch_b
branch_b$ patch < /var/tmp/brancha_patch
patch
はかなり賢くて、差分元と適用先で、行番号が違うとか、ファジー論理が許す範囲でちょっとだけソース内容が違うとかの場合でも、差分ファイルを適用してくれます。機械的に適用できなかった差分は .rej
ファイルに残るなどいたせりつくせりです。
元ファイルが git
で管理できているのなら、最初の diff
の代わりに git diff
が使えます。 patch
のための情報を最大限に供給できるよう unified
形式を使うとよいでしょう。 man git
においても -p
オプションを指定することが推奨されています(自動的に unified diff
形式で出力されます)
まあデプロイ先に patch
が無いとなると無理っすけど。
git 上で、git diff で得られるような差分を、直接ファイルシステムに適用するにはどうしたら良いですか?
git 管理されていない状態でもgit applyでできると思います。手元ではできました。
$ git diff --color=never > diff.txt
$ git apply diff.txt
git diff 引数forDiff > foo.patch
して、これをサーバーに持っていくpatch -p 1 < path/to/foo.patch
することで、適用できることを確認しました。-p 1
の引数は、 git diff の出力は、 diff 引数ファイルパス情報として、仮想的な a
と b
を付与しているらしく、それを strip して適用するために、必要となる様子です。
以下が、 diff の中の、その仮想的なパスの例。
--- a/app/models/foo.rb
+++ b/app/models/foo.rb
git diff
に--output
オプションがあります。
$ man git-diff
--output=<file>
Output to a specific file instead of stdout.
実行例
$ git diff --output=OUTPUT.diff HEAD~ /path/to/file
複数ファイルの場合は試していません。