自分自身ソース2みたいな書き方ができたっけ?とか思ってしまったのですが、こちらですね。
Swift 5 Release Notes for Xcode 10.2
Resolved Issues
- Protocols can now constrain their conforming types to those that subclass a given class. Two equivalent forms are supported:
protocol MyView: UIView { /*...*/ }
protocol MyView where Self: UIView { /*...*/ }
Swift 4.2 accepted the second form, but it wasn’t fully implemented
and could sometimes crash at compile time or runtime. (SR-5581) (38077232)
Swift 4.2までは、上記2つ目の書き方は「エラーは出ないけどまともに動かなかった」と言うことだったのですが、Swift 5でそのバグが修正された際に、上記1個目と2個目の書き方は等価、と明確化されたようです。(実際には他のバージョンでも「エラーは出ない」ものはあるかも知れません。【追記】Xcode 9.4.1でも10.1でもダメだったんで、Swift 5より以前は構文的にエラーになっていたと思われます。)
と言うわけで、ご質問内の「ソース2」の書き方は、
protocol Hogeable where Self: UIViewController {}
extension Hogeable {}
と等価と言うことになります。
ちなみに「ソース1」の書き方はSwift 4で、Class and Subtype existentialsが導入された折に旧来の:class
と等価であると定められました。ですから、こちらと等価。
protocol Hogeable: class {}
extension Hogeable where Self: UIViewController {}
従って、
次の2つのプロトコルの書き方は同じことを表現できていますか? それとも違う意味ですか?
の答えは、
違う意味です。
と言うことになります。「ソース1」の方では、プロトコルHogeable
には、任意のクラスが適合することが出来ますが、「ソース2」の方は、UIViewController
のサブクラスしかHogeable
に適合することが出来ません。
「ソース1」型の宣言
protocol Hogeable: AnyObject {}
extension Hogeable where Self: UIViewController {
var testProperty: String {
return "test"
}
}
class MyClass: Hogeable {} //<- ここではエラーが出ない
let myObj = MyClass()
print(myObj.testProperty) //<- ここでエラーになる
「ソース2」型の場合
protocol Hogeable: UIViewController {}
extension Hogeable {
var testProperty: String {
return "test"
}
}
class MyClass: Hogeable {} //<- ここで既にエラー
let myObj = MyClass()
print(myObj.testProperty) //<- 当然ここもエラーだが、上のエラーのせいで無視されるかも