アルファ値を扱える圧縮動画フォーマットは知られているのでしょうか?
プロ(~セミプロ)向けの動画編集ソフトでは、アルファチャネル付き動画フォーマットを扱えるものがあります。動画ファイル/動画コーデック自身でアルファチャネルを扱えるものや、アルファチャネルサポートあり静止画連番ファイルなどが主に使われます。一般にはあまり馴染みのないファイル形式が並んでいるかと思いますが、いずれも動画編集用途の中間コーデック(Intermediate codec)に区分される、高画質/低圧縮率な動画フォーマット(一部は連番静止画)になります。
https://www.rocketstock.com/blog/video-codecs-and-image-sequences-with-alpha-channels/ より引用:
Video Codecs and Image Formats with Alpha Channels
- Apple Animation
- Apple ProRes 4444
- Avid DNxHD
- Avid DNxHR
- Avid Meridien
- Cineon
- DPX
- GoPro Cineform
- Maya IFF
- OpenEXR Sequence With Alpha
- PNG Sequence With Alpha
- Targa
- TIFF
透過情報があると何かしら圧縮や再生などに不都合があるのでしょうか。
動画ファイル単体再生時には、アルファチャネルは利用されないのが一般的かと思います(背景が透けて見える動画プレイヤが欲しい人はあまり居ないでしょう)。
アルファチャネルを利用するとしたら、重ね合わせを前提とした素材動画クリップになるでしょうが、このときアルファチャネル情報=オブジェクト領域/透過領域の区別は厳密に行われることが期待されます。アルファチャネルは可逆(Lossless)圧縮を行うことが望ましいため、データ圧縮の観点からはどうしても不利(圧縮しずらいためデータが肥大化)します。