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実現したいことは、あるブランチで直接 commit することを禁止し、他のブランチからの merge commit のみを許すことです。例えば、 Gitflow で運用した時に develop ブランチへの直接 commit を禁止して、 featurerelease ブランチなどからの merge commit だけを認めることを開発メンバに強要したいといったケースです。

コミット前にチェックするための仕掛けとして pre-commit フックを使うのが最も自然だと思うんですが、実行されたのが commitmerge --no-ff による merge commit かをフックスクリプト(hook scripts)の中で区別する手段ってあるんでしょうか?

もしくは pre-commit フックを使わずに上記を実現する方法はあるんでしょうか?

1 件の回答 1

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pre-commit フックを使用しない方法はちょっと分からないので,素直に pre-commit フックを使用した方法を示します.

develop ブランチへの commit を禁止するには, .git/hooks/pre-commit

#!/bin/sh    
# Redirect output to stderr.
exec 1>&2

if [ "`git symbolic-ref HEAD | sed -e 's@^refs/heads/@@'`" = develop ]
then
    echo "cannot commit on develop branch."
    exit 1
fi

などとするとできます.

git symbolic-ref HEAD により HEAD が何であるか調べ, develop であれば exit 1で終了するという流れです.

参考ページにも詳しく書いてあるのですが,

  • commit の処理順序

    1. git commit コマンドの実行

    2. pre-commit フックの実行

    3. デフォルトメッセージ生成

    4. prepare-commit-msg フックの実行

    5. コミットメッセージエディターが起動

    6. commit-msg フックの実行

    7. 実際にコミット生成

    8. post-commit フックの実行

  • merge の処理順序

    1. git merge コマンドの実行

    2. prepare-commit-msg フックの実行

    3. 実際にマージの実行

    4. post-merge フックの実行

となっています.そのため, pre-commit フックを使用すれば git merge はそのまま実行でき, git commit だけを実行禁止するか否かの判断ができます.

ちなみに, git commit --no-verify でフックは回避できてしまうので注意してください.

参考:

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