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「日本語入力を支える技術 ―変わり続けるコンピュータと言葉の世界」徳永拓之 著では、bag of wordsについて、こういう説明が述べられています。

「bag of words」では、文章を単語に区切って含まれる単語の数を数え、それぞれの単語に対応する次元に単語の出現回数を設定するものです。例えば、「this is a pen」という文をベクトルに変換することを考えます。「this」「is」「a」「pen」に対応するベクトルの次元がそれぞれ「3」「4」「9」「2」であったとすると、2、3、4、9の次元だけ1であり、他の次元はすべて0であるようなベクトルになります。

1、「単語に対応する次元」はどういうものですか。

2、「this」「is」「a」「pen」に対応するベクトルとはどういうものですか、次元である「3」「4」「9」「2」はそれらの単語の出現回数ですか。Wikipedia: Bag-of-words modelで紹介された方法に沿って、{"this": 3, "is": 4, "a": 9, "pen": 2}で表現できますか。

3、「2、3、4、9の次元だけ1であり、他の次元はすべて0である」どういう意味でしょうか。

1 件の回答 1

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[用語について]
バッグ(bag)というのは集合論の用語で、多重集合(multiset)とも呼ばれます。
集合(set)が、ある要素が含まれるか否か(1か0か)なのに比べて、バッグは同じ要素を複数個含むことができます。

1.
次元というのは、互いに独立な(他の値が変化しても、自分の値に影響がない)軸のことです。
この質問の「bag of words」では、個々の単語が別々の軸になっていて、その単語が元の文章に何回使われているかが、その値になります。

2.
"book","pen","this","is","that","apple","orange","note","a","an"の10単語に注目した時、"book"という単語が一つ目なので一つ目の次元(1の次元)、"an"という単語は十個目なので十個目の次元(10の次元)となる訳です。

{"this": 3, "is": 4, "a": 9, "pen": 2} という表現方法は、"this"が3番目の次元、"is"が4番目の次元、といった事を表しているだけで、"this"や"is"が文章に何度出現するかの情報を含んでいませんから、別物です。

3.
"this is a pen"という文章を当てはめてみると、左側の表になります(文章で使われた単語の行を赤字にしてあります)
出現回数の数値の並び(ベクトル)は、0,1,1,1,0,0,0,0,1,0となります(「2、3、4、9の次元だけ1」[2番目、3番目、4番目、9番目の数値だけ1で残りは0に、なってますよね])
 表では、0,1,1,1,0,0,0,0,1,0が3列目に縦に表示されています。
同様に、"that is an apple"であれば右側の表になって、ベクトルは0,0,0,1,1,1,0,0,0,1となります。

Bag of wordsの例

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