WPARAM
は 32bit 環境では 32bit 値、 64bit 環境では 64bit 値なのに対して UINT
は両環境で 32bit です。そのためもともと UINT
を引数にとる関数をキャストで無理やり WPARAM
を受け取るように変換しても、ポインタを受け渡す目的は達せず、動きません。
int g(UINT w, LONG u) { return 0; }
int (*p)(WPARAM, LONG)=g; // C2440
p = static_cast<int(*)(WPARAM,LONG)>(g); // C2440
// reinterpret_cast しても期待通りに動かないので意味がない。
当該ソースコードはたぶん x64 が普及する前のもので 64bit 化を意識せずに書かれているのでしょう。その当時のソースコードでは整数型とポインタ型のサイズが同じ前提で書かれているものが多いです(オイラも書いたことがあります)。
https://www.wdic.org/w/TECH/LLP64
Windows の 64bit 版は LLP64 モデルを採用しているので int
や UINT
は 32bit サイズ、ポインタは 64bit サイズとなっています。そのため整数型とポインタ型が同じサイズである前提で書かれているコードは要修正となります。
- ポインタをウインドウメッセージでやり取りする際には
INT
でなく INT_PTR
SetWindowLong
でなく SetWindowLongPtr
を使う
などなど。
提示エラーメッセージから推測するに、そのコードで関数の仮引数の型が UINT
になっているところを UINT_PTR
に修正すればうまくいきそうに思えます(ソースコード提示がないので妄想レベルですが)
ただそこ一か所だけとはとても思えないので、プロジェクト全体を見直す必要がありそうです。プロジェクトのプロパティで「64ビット移植への対応」が「はい」になっている(はずですよね?)なら、その辺の非互換なところで警告が出ますので、ひとつ残らず、すべて対処したら 64bit 化できることと思います。型名を変更するとか、互換な拡張関数に変えるとか、知っていれば単純作業だったりしますが、知らないとなるととても困難ですし、分量がとてつもないことになってしまうかもしれません。
とりあえず 32bit/64bit の移植の経験者なり、知見のある人に見てもらったほうがよさそうです。
DLL を動かすには EXE が必要ですけどその辺はOKっすよね?