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Linux では、シェルでコマンドに渡す引数の数に上限があります。たとえばたくさんのファイルに対して foobar * のようにコマンドを実行しようとして Argument list too long エラーが出たならば、原因はこれです。

簡単に調べた所、この上限は ARG_MAX として定義されているようです。私の Ubuntu (64bit) 環境では、以下の値になっていました。

$ getconf ARG_MAX
2097152

この ARG_MAX については、man 3 sysconf に以下の通り説明されていました。

ARG_MAX - _SC_ARG_MAX
    The maximum length of the arguments to the exec(3) family of
    functions. Must not be less than _POSIX_ARG_MAX (4096).

この説明に従うと、引数長の上限は exec 系のシステムコールに渡す引数の関係で生まれているように見えます。しかし、一体どういう限界が上限を生んでいるのでしょうか?

実際の ARG_MAX の値を見るに、そこまで大きな値ではありません。私の環境では ARG_MAX がちょうど 2²¹ に等しいので何かしら訳があってこの値になっているのだと思いますが、何故この値になっているのかが分かりません。

また、ARG_MAX による引数長の制限は echo などのシェル組み込みコマンドにはありません。つまりこの上限は引数そのものを管理する際に現れる限界ではなく、exec をする際の何らかの限界によってもたらされているものだと思うのですが、そこから先が分かりません。

そこで、質問です。

質問

  • シェルコマンドに渡す引数長の上限は、何故必要なのでしょうか?
  • 特に、ARG_MAX はどのように決定されているのでしょうか?
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必要性ってことだと「コンピュータのメモリは有限だから」でしょう。特に UNIX の開発された頃1970~80年代のメモリ容量はとても少なかった( MicroVAX II のメモリ容量は 1MB )ことを忘れてはいけません。

極端な例なら MS-DOS のコマンドラインは PSP (Program Segment Prefix) の offset 0x80 以後に配置される関連で最大長 127 文字です (offset 0x80 はコマンドライン長)

UNIX の世界でも、今起動しようとしているこの1個のプロセスのコマンドラインを確保するためだけに残メモリを全て使ってしまうと他の起動済みプロセス全てに影響を及ぼしかねないので、制約を設けるのはとても合理的です。

数値がなぜこの値か、についてはウチの HPUX11.11 の /usr/include/limits.h には下記のようなコメントが入っています。

The default values are provided here because the constants are specified by several publications including XPG (X/Open Portability Guide) Issue 2 and SVID (System V Interface Definition) Issue 2.
#define ARG_MAX 2048000 /* maximum length of arguments ... */

オイラ勝手訳

ここで提供されているデフォルト値は XPG2 や SVID2 などの文書によって指定されている定数です。

理由なり根拠なりが説明されているとしたらこの辺の文書にありそうですが、今オイラに XPG2 や SVID2 を探す時間が無いのでその辺は他の人にお任せで。

シェルの組み込みコマンドの場合、メモリが許す限りコマンドライン引数をとっても「別プロセスを起動しないので」許されるとかそういう考えなのかもと邪推(裏づけなし)。

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  • 回答ありがとうございます。メモリが有限だから上限がある、というのはそうなのですが、さらに細かくどういう風にメモリを使うから上限が必要なのかが気になりました。友人と相談したところ、システムコールの引数をカーネル空間にコピーする必要があって、その長さは固定長にしなくてはいけないからではないか、という話になりました。出典も知りたいのでもう少し自分でも調べてみます。 – nekketsuuu 18年6月22日 11:41
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http://man7.org/linux/man-pages/man2/execve.2.html

the total size is limited to 1/4 of the allowed stack size.

execveのmanに上のように書いてあります。
実際手元で確認してみると確かにスタックの上限サイズの1/4となっているようです。
(ulimitの出力はKiB単位のため*1024/4)

$ ulimit -s
8192
$ getconf ARG_MAX
2097152
$ ulimit -s 4096
$ ulimit -s
4096
$ getconf ARG_MAX
1048576

またなぜ制限が必要かということについては、execveに限らず関数を呼ぶ時に引数はレジスタとスタックに積んで渡される事が関係するのではないでしょうか。
もしその制限がないと過大な引数を渡された時にスタックが溢れてしまうからではないかと思いました。(自信ナシ)

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