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経緯

標準の nixos box on Vagrant on VirtualBox に Ruby 処理系をインストールしようとしています。以下の Vagrantfile があるディレクトリで作業しています。

# Vagrantfile
Vagrant.configure("2") do |config|
  config.vm.box = "nixos/nixos-18.03-x86_64"
end

vagrant up のあと vagrant ssh で NixOS 上のシェルに接続しました。
そのあと nixpkgs から nix-env -i ruby で Ruby をインストールしようとしたのですが、出力の最後に Killed と出て中断されてしまいます。終了ステータスは 137 であり、異常終了でした。以下はそのログです。

$ vagrant ssh
Last login: Fri Jun  8 13:38:06 2018 from 10.0.2.2

[vagrant@nixbox:~]$ ruby
ruby: command not found

[vagrant@nixbox:~]$ nix-env -i ruby
installing 'ruby-2.5.0'
these paths will be fetched (3.61 MiB download, 17.82 MiB unpacked):
  /nix/store/j9l2p2c1yhgb227cbr9n4yrd3x2h92gp-ruby-2.5.0
copying path '/nix/store/j9l2p2c1yhgb227cbr9n4yrd3x2h92gp-ruby-2.5.0' from 'https://cache.nixos.org'...
Killed

[vagrant@nixbox:~]$ echo $?
137

[vagrant@nixbox:~]$ ruby
ruby: command not found

NixOS に詳しくないため環境全体としておかしいのかもと思って試しに nix-env -i wget としてみたのですが、こちらは正常終了し、wget がインストールされました。

質問

  • どうすれば正常に Ruby をインストールできるのでしょうか?
  • なぜ nix-env -i ruby が中断されてしまうのでしょうか?
    • どこかにログが残っているでしたら知りたいです。簡単に探した程度では見つかりませんでした。

環境

  • ホスト: Ubuntu 18.04 bionic, VirtualBox 5.2.12 r122591 (Qt5.9.5), Vagrant 2.1.1
  • Vagrant box: nixos/nixos-18.03-x86_64
  • Vagrant box 内の NixOS の情報:

    [vagrant@nixbox:~]$ nixos-version
    18.03.131807.489a14add9a (Impala)
    
    [vagrant@nixbox:~]$ nix-env --version
    nix-env (Nix) 2.0
    

追記: メモリについて

コメントでのご指摘を受け、メモリ不足かどうか確認するために2つの端末で vagrant ssh し、片方で nix-env -i ruby、他方で while sleep 1; do free -h; done をしてみました。すると最初は下のような値だったものが、

[vagrant@nixbox:~]$ while sleep 1; do free -h; done
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:           993M         39M        914M        3.4M         39M        862M
Swap:            0B          0B          0B

だんだんと free が減っていき、最終的に下の値で止まりました。

              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:           993M        904M         63M        3.4M         25M        4.4M
Swap:            0B          0B          0B

Killed が表示されて nix-env が終了すると元の値に戻ったため、確かに Vagrant/VirtualBox 内のメモリを使い果たしているようです。

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  • 1
    nix-env uses a ton of memory たぶんメモリが足りていないです。 インストール作業中に別端末から topwhile sleep 1; do free -h; done のようなコマンドで観察してみて下さい。
    – mjy
    2018年6月8日 14:59
  • @mjy さん、コメントありがとうございます。ご指摘の実験を行い、結果を追記しました。特にメモリを使いすぎているようには見えなかったのですが、いかがでしょうか?
    – nekketsuuu
    2018年6月8日 15:26
  • @mjy さん、確かにそうですね、すいません。ご丁寧にありがとうございます。試してみたところ、どうも確かにメモリ不足のようです。ゲスト側のメモリ上限を増やして再挑戦してみます。
    – nekketsuuu
    2018年6月8日 15:44
  • 1
    @mjy さん、こちらの回答の方法を使って Vagrant 側のメモリ上限を 1024M から 2048M に引き上げ vagrant reload してから再び ssh して nix-env -i ruby したところ、インストールが正常に終了しました。適切なご助言ありがとうございます! よろしければ回答として投稿して頂けませんか?(ご面倒であれば自己回答の形にします。)
    – nekketsuuu
    2018年6月8日 15:52

1 件の回答 1

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メモリー不足による終了

nix-env は素直に使うとメモリーの消費量がとても多いようです。
参照: nix-env uses a ton of memory

システムの残メモリーが危機的に少なくなった際には、プロセスが目的を達成する前に終了してしまうことがあります。
終了する理由は2通り考えられます。

  • OOM Killer に強制終了される
  • リソースの要求(メモリーの確保やプロセスの起動など)をOSに断わられ、プロセス自身が続行不可能と判断して終了する

質問のケースは Killed としか表示されていないので、おそらくOOM Killerによるものです。
OOM Killerに強制終了された場合は、プロセス自身はログを残せません。
システム側のログに残ると思います。
例えば systemd を使用しているシステムであれば、

journalctl |grep -iE 'oom|kill'

のようにして強制終了のログを検索します。

nix-env のメモリー消費を抑える方法

現在では、--attr(-A) オプションを使い、引数には単純なパッケージ名でなく "attribute path" を指定するのが一般的なようです。

sudo nix-env -iA nixos.ruby

この場合の nixos.ruby("attribute path") は、

nix-env -qaP ruby

で見つかりますが、この検索もメモリー不足で終了するかも知れません。
そういった場合は、NixOSのパッケージ検索ページで調べることもできます。

1
  • 回答ありがとうございます。nixos.ruby を使う方法ですと、Vagrant デフォルトのメモリ上限のまま、上限を変更せずともインストールが成功しました。
    – nekketsuuu
    2018年6月11日 10:45

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