一般的にはこういう場合は仮想マシンを使ったりパーティションでアクティブなツールを切り替えたりする方が間違いがなくて良いと思うのですが、command line tools
をTerminal
からのみ使うのでしたら、こういう方法で可能かも知れません。
まず、Terminalから実行するXcodeのcommand line tools
は/Applications/Xcode.app/Contents/Developer
下にあるものが実行されているわけではありません。
これは、Terminalからwhich clang
またはwich swiftc
してみると、/usr/bin/
下の両コマンドが表示されることから確認出来ます。
Developer下には、更にusr
フォルダ。更にその下にbin
があり、ここに実行ファイルやライブラリーが置かれています。
なので、$HOME
に、.xcode10beta
というファイルを作り、そこでPATH
の参照順番を変えて上げます。
具体的には
export PATH=/Library/Developer/usr/bin:$PATH
export CC=/Library/Developer/usr/bin/clang
export CXX=/Library/Developer/usr/bin/clang++
export CFLAGS="-I/Library/Developer/usr/local/include -std=gnu99 -arch x86_64 -Os"
export CXXFLAGS="-I/Library/Developer/usr/local/include -std=gnu++11 -arch x86_64 -Os"
export LDFLAGS="-L/Library/Developer/usr/local/lib -Os -arch x86_64"
の様な内容のファイルを作ります。
このファイルはbash/zsh系用ですのでcsh系を使われている場合は適宜書き替えて下さい。
実行環境を切り替える場合は、コマンドラインからsource ~/.xcode10beta
とタイプして実行するとコマンドラインツールが切り替わると思います。
大事なのは1行目で、今までの実行ファイルのサーチパスの「前に」/Library/Developer/usr/bin
を書くことで、同名の実行ファイルがあるときは、/Library/Developer/usr/bin
にある実行ファイルを優先させることです。
2行目以降はclang
Cコンパイラへのオプションなのでswiftc
を使う時はswiftc --help
でswiftファイルをコンパイルする時の環境の設定の仕方を調べて適宜書き替えてお使い下さい。