C99の可変個引数マクロと複合リテラルを使えば強引に実現可能です。(おすすめできませんが)
#include <stdarg.h>
double average_impl(int count, ...) {
va_list ap;
va_start(ap, count);
double sum = 0.0;
for (int i = 0; i < count; i++) {
double v = va_arg(ap, double);
sum += v;
}
va_end(ap);
return sum / count;
}
#define count_vsargs(...) (sizeof((double[]){__VA_ARGS__}) / sizeof(double))
#define average(...) average_impl(count_vsargs(__VA_ARGS__), __VA_ARGS__)
呼び出し側コード:
average(10.0, 20.0, 30.0);
// average_impl(3, 10.0, 20.0, 30.0)に展開される
LiveDemo: http://melpon.org/wandbox/permlink/zAxIsh9m7AWvMu9q
追記:個人的におすすめできない理由としては、1)呼び出し時に整数リテラルを渡すと正常動作しない、2)マクロによる技巧に走った実装である、3)そもそもC99標準の機能自体がマイナーなため保守性に疑問符あたりです。
特に1)は深刻で、呼び出し側コードをaverage(10.0, 20.0, 30.0);
からaverage(10, 20, 30);
に変えると、前掲コードは正常動作する保証が無くなります(偶然に動く場合もあります)。これはC言語の可変長引数による大きな落とし穴の一つです。良くある不具合パターンは、下記printf
関数の例でしょう。
// NG: 期待通り動作しない!
printf("%f\n", 10);
// 書式指定"%f"でdouble型を要求するが、`10`はint型リテラルのため型不一致
// OK: 期待通り動作する
printf("%f\n", 10.0);
@HiroshiYamamotoさん実装では、コンパイラによる型変換が行われるため、前掲実装コードより少しだけ安全側に倒れます。(元質問に合わせs/int
/double
/gとしてコード引用します)
#define average(...) ( \
_average((double[]){__VA_ARGS__}, sizeof((double[]){__VA_ARGS__}) / sizeof(double)) )
double _average(int double[], size_t size)
{
if (!size) return 0.0;
double sum = 0.0;
size_t i = 0;
while (i < size) sum += nums[i++];
return sum / size;
}
呼び出し側コードaverage(10, 20, 30)
は、_average((double[]){10, 20, 30}, ~)
とマクロ展開され、1個目の引数では(double[]){...}
=「double型配列の複合リテラル」が明記されます。このため、可変長引数では起こり得た呼出元の型とva_args
取得時の型不一致が起こりません。