単語候補リストの作成
まずは、< | >
や ( )
といった記号を用いた独自の記法をパースして、文を構成する単語の候補になるリストたちを作成します。(パース部分に関しては、この回答では扱いません)
必須:
「私は
」のように何にも囲まれていない出現が必須の単語。
これは要素数1の単語候補リストになります。
リスト表現: ["私は"]
選択:
「<アイスクリーム|アイスキャンデー|アイス>
」のように < >
で囲まれた、どれかを選択する単語たち。
これはそのまま、単語候補リストになります。
リスト表現: ["アイスクリーム", "アイスキャンデー", "アイス"]
任意:
「(なの)
」のように ( )
で囲まれた、有っても無くてもよい単語。
これは空文字とこの単語とを選択させる <なの|>
と同義ですから、2要素の単語候補リストになります。
リスト表現: ["なの", ""]
任意単語を含む選択:
「<>
の中にも()
のあるパターン」というのは、たとえば <(なの)|なのかも知れない>
のようなものだと思いますが、これは選択に空文字を含めた <なの||なのかも知れない>
と同義です。
リスト表現: ["なの", "", "なのかも知れない"]
これにより独自記法の、
"私は<アイスクリーム|アイスキャンデー|アイス>が好き(なの)です。"
は5つのリスト、
["私は"],
["アイスクリーム", "アイスキャンデー", "アイス"],
["が好き"],
["なの", ""],
["です。"],
となります。
組み合わせ
目的はおそらく、単語候補リストのいわゆる「直積」を求めることです。
「直積 アルゴリズム」などでWebを検索すると解説があると思いますが、以下では itertools.product
をそのまま使っています。
(return
で返しているのは内包表記で生成したイテレータです。解り難ければループなどに展開して理解して下さい)
#!/usr/bin/python3
import itertools
def gen_sentences(*word_lists):
return ("".join(words) for words in itertools.product(*word_lists))
if __name__ == "__main__":
sentences = gen_sentences(
["私は"],
["アイスクリーム", "アイスキャンデー", "アイス"],
["が好き"],
["なの", ""],
["です。"],
)
for s in sentences:
print(s)
出力:
私はアイスクリームが好きなのです。
私はアイスクリームが好きです。
私はアイスキャンデーが好きなのです。
私はアイスキャンデーが好きです。
私はアイスが好きなのです。
私はアイスが好きです。