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rubyで配列やHashなどのselectやmapなどを繰り返し呼んだ時ループは何回行われるのでしょうか?

例えば下記のコードでは

(1..100)
  .select{|val| val % 2 == 0}
  .map{|val| val.to_s}
  .join " "

行われるループは3回、あるいは1回ループで3つの処理をするのでしょうか?

言語によっては遅延評価をしてループの回数を減らしてくれることもあるのでベンチマークをとって見たのですが、非常に混乱する結果でした。

試したのは下記のベンチです。比較のためeach_with_objectを使った処理も入れて見ました。

Benchmark.ips do |x|
  x.report("repeat map") do
    (1..10000)
      .map{|val| val.to_s}
      .map{|val| val.to_i}
      .map{|val| val.to_s}
      .map{|val| val.to_i}
  end

  x.report("each_with_object") do
    (1..10000).each_with_object([]) do |val, res|
      val = val.to_s
      val = val.to_i
      val = val.to_s
      val = val.to_i
    end
  end

  x.report("repeat each") do
    range = (1..10000)
    range.each do |val|
      val = val.to_s
    end
    range.each do |val|
      val = val.to_i
    end
    range.each do |val|
      val = val.to_s
    end
    range.each do |val|
      val = val.to_i
    end
  end
  x.compare!
end

結果はこんな感じです(数が多いほど早いです)。

      repeat map    140.435  (± 8.5%) i/s -    700.000  in   5.023912s
each_with_object    176.636  (± 5.1%) i/s -    884.000  in   5.017814s
     repeat each    186.010  (± 5.4%) i/s -    936.000  in   5.048520s

repeat mapが繰り返しループされるのかわからないですが、repeat eacheach_with_objectとほぼ変わらないのが解せませんでした。多分、私のテストしたコードになにか問題があるのだと思いますが・・・

配列やHashに対して気軽に、繰り返しselectやreject、mapなどを呼んでも良いのか気になったので投稿しました。

よろしくお願いします。

  • 「repeat eachがeach_with_objectとほぼ変わらないのが解せませんでした」の理由はなんでしょうか。どうなるはずと思われたのでしょう。 – suzukis 17年11月1日 5:10
  • mapが遅延評価であれば速さの比較が、repeat mapeach_with_object > repeat each となり、mapが繰り返しループするならeach_with_object > repeat mapeach_with_objectとなると思ったのですが、実際にはrepeat eacheach_with_object > repeat mapとなりました。repeat maprepeat eachよりも明らかに遅い理由がわかりません。 – Masamoto Miyata 17年11月2日 1:10
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obj.map{...}.map{...}.map{...} とした場合は各 map が全要素を処理した後に次の map に渡します。

Ruby2.0 から Enumerable#lazy が導入され、obj.lazy.map{...}.map{...}.map{...} とすることで、要素毎に各 map を処理するようになります。

http://magazine.rubyist.net/?0041-200Special-lazy が参考になると思います。

  • lazyも実はベンチを取っていて、話がよりややこしくなるから載せなかったのですが、lazyは一番遅かったです。 repeat map 155.983 (±14.1%) i/s - 765.000 in 5.024534s repeat map with lazy 92.692k (±10.8%) i/s - 460.625k in 5.031262s – Masamoto Miyata 17年11月2日 1:12
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Rubyは自動でループの回数を減らすような最適化を行うようなことはなかったはずです。

(1..100)
  .select{|val| val % 2 == 0}
  .map{|val| val.to_s}
  .join " "

  1. (1..100)をselectした配列を生成
    1. の配列に対しmapした配列を生成
    1. の配列をjoin

という処理になります。

mapが遅延評価であれば速さの比較が、repeat map ≈ each_with_object > repeat each となり、mapが繰り返しループするならeach_with_object > repeat map ≈ each_with_objectとなると思ったのですが、実際にはrepeat each ≈ each_with_object > repeat mapとなりました。repeat mapがrepeat eachよりも明らかに遅い理由がわかりません。

このベンチマークのコードであれば、mapが遅延評価されようがされまいが、基本的な計算量は10000×4です。それ自体に基本的に差は出ません。

ところが、計算自体のコストが低いためにいろいろな影響を受けています。

repeat mapは中間的な他と違い配列の生成が10000要素×4回必要になります。(遅いのはそれとGCに起因するものでしょう。

repeat eachとeach_with_objectでは、Range#eachが呼ばれループを開始するためのコストが前者が高い一方で、each_with_objectは第二引数への代入処理が発生します。また、行われる処理が異なっています。(to_iのレシーバがIntegerなのかStringなのか)

結局、条件が異なるので何を測定しているのかよくわからないベンチマークになっています。

  • なるほど、まずループ回数が少ない方が計算量が少ないと思っていましたのが勘違いですね。よく考えたら10000 * 1 *4なのか4*10000なのかの違いですね。あとはベンチの中でなにやら適当な処理をしちゃったのが間違いでした。もっと単純で同じ処理にしないとベンチとしてダメでしたね。クリアになりました。ありがとうございます。 – Masamoto Miyata 17年11月2日 7:12
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遅延評価されようがされまいがブロック内の各変換の処理回数が同じです。最終的に全てを処理するのであれば、ブロック内の処理自体回数が減ると言うことはありません。かといって、それ以外の部分の影響を考えるのであれば、より多くのmapを重ねるなど工夫をしないど有意義な差異を見つけることは難しいです。また、最終的な演算結果が同じで無ければ、パフォーマンスが優れているかの比較にはなりません。

以上を踏まえて、ベンチマークを作り直しました。

# frozen_string_literal: true

require 'benchmark/ips'

module Convertize
  refine Integer do
    def collatz
      if self.even?
        self / 2
      else
        self * 3 + 1
      end
    end
  end
end
using Convertize

MAX_NUM = 10_000
REPEAT_COUNT = 10
METHOD = 'collatz'

SCRIPTS = {
  'repeat map' =>
    'list = list' + ".map{|n|n.#{METHOD}}" * REPEAT_COUNT,
  'repeat map!' =>
    'list' + ".map!{|n|n.#{METHOD}}" * REPEAT_COUNT,
  'repeat map lazy' =>
    'list = list.lazy' + ".map{|n|n.#{METHOD}}" * REPEAT_COUNT + '.to_a',
  'repeat map + assign' =>
    "list = list.map{|n|n.#{METHOD}}\n" * REPEAT_COUNT,
  'repeat each + push' =>
    "temp = [];list.each{|n|temp << n.#{METHOD}};list = temp\n" * REPEAT_COUNT,
  'repeat each_index + replace' =>
    "list.each_index{|i|list[i] = list[i].#{METHOD}}\n" * REPEAT_COUNT,
  'one map' =>
    'list = list.map{|n|n' + ".#{METHOD}" * REPEAT_COUNT + '}',
  'one each + push' =>
    'temp = [];list.each{|n|temp << n' + ".#{METHOD}" * REPEAT_COUNT +
    '};list = temp',
  'one each_index + replace' =>
    'list.each_index{|i|list[i] = list[i]' + ".#{METHOD}" * REPEAT_COUNT + '}',
}.freeze

p SCRIPTS

list = (1..MAX_NUM).to_a
eval(SCRIPTS['repeat map'])
EXPECTED_LIST = list.freeze

Benchmark.ips do |x|
  SCRIPTS.each do |name, script|
    x.report(name) do
      list = (1..MAX_NUM).to_a
      eval(script)
      raise unless list == EXPECTED_LIST
    end
  end
  x.compare!
end

手元の2.4.2での結果は下記のようになりました。

Comparison:
             one map:      108.6 i/s
     one each + push:      108.6 i/s - same-ish: difference falls within error
one each_index + replace:      105.9 i/s - same-ish: difference falls within error
         repeat map!:       59.4 i/s - 1.83x  slower
          repeat map:       57.2 i/s - 1.90x  slower
  repeat each + push:       54.0 i/s - 2.01x  slower
repeat each_index + replace:       49.7 i/s - 2.18x  slower
 repeat map + assign:       47.9 i/s - 2.27x  slower
     repeat map lazy:       38.9 i/s - 2.79x  slower

ブロック内処理の部分は一応意味があるコラッツ数列の次が作られるようにしています。MAX_NUMREPEAT_COUNTを変える事で、配列の大きさやmapを繰り返す数を変更できます。


では、結果を踏まえた推測をします。

最も速いのはmapを一回で行う処理(one map)です。mapはその処理毎に配列を生成し、要素を埋めていくことになるため、それ自体にそれなりのコストがかかります。mapを複数回繰り返す処理(repeat map)では、そのコスト分がのしかかっていると考えらます。

と言いたいところですが、そうであれば配列を生成せずに置き換えていくmap!を使った処理(repeat map!)はもうちょっと速くてもいいと思われます。repeat系のその他もさほど変わらないところを見ると、ブロック自体の処理のコストとも考えられます。one系でのブロック呼び出しはMAX_NUMですがrepeat系のブロック呼び出しはMAX_NUM * REPEACT_COUNTと大きく異なりますので、その差分があらわれたとみても良いでしょう。

最後にlazyは一番遅いです。これは、最後の配列にする段階で、一つ一つ戻りながら処理をしていくためと考えられます。Arrayの作りなどが通常の正格評価を想定しており、遅延評価でパフォーマンスが出るように作られているわけではないためではないかと推測されます。ただし、配列を全て出さずに最初の1個だけ求めると言った場合は、one mapの十倍以上の速度をたたき出すことができます。

Rubyのmapは配列を毎回生成するため遅いという意見もありますが、実用面では十分なほど高速であり、ほとんどの場合は問題になりません。生成コストをなくすためにmap!を使ってもほとんど変わりません。処理を一つにまとめればそれなりの速度向上は望めますが、通常のコードでは微々たるものでしょう。むしろlazyは使い所が限られます。配列を全て求める場合などは逆に遅くなる場合が多いでしょう。全部では無く最初の一部だけ求める場合等以外では使わない方が良いかと思われます。

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