言語仕様においては用語としてclosureが定義されているわけではありませんので、世界中の人が同意する「正しい」答えはありません。ただし、この言語仕様には各所でclosureの単語が出現します。たとえば:
14.1.21 Runtime Semantics: Evaluation
...
FunctionExpression: function (FormalParameters) { FunctionBody }
...
3. Let closure be FunctionCreate(Normal, FormalParameters, FunctionBody, scope, strict).
4. Perform MakeConstructor(closure).
5. Return closure.
これは関数定義の言語仕様的な表現ですが、生成される関数オブジェクトを代入する内部的な変数の名前として closure を用いています。この事実を採用するならば、言語仕様に書いてあるclosureとは関数functionのシノニムです。
あるいは、MDNにおいては次のような説明があります:
Closures - JavaScript | MDN
A closure is the combination of a function and the lexical environment within which that function was declared.
この定義に従えば、クロージャとは 関数(オブジェクト)と、その関数が定義されたスコープの組み合わせ です。こちらのほうがたしかに精密に言及している気がします。
ではご指摘の件はどうかというと、私は文脈によって使い分けてもいいのではないかと思います。
私自身は言語仕様的な用法、つまりfunction===closure
で使っています(笑)。
ただ、「関数の種類の一つとしてクロージャという名前が使われてる」のは微妙ですね。クロージャである(として定義された)関数とそうでない関数を見分ける方法がない(isClosure(f: Function): boolean
みたいなのが作れない)のがその根拠です。