この画像の部分の説明では変数にnilが代入されているときに「!」をつけると命令が実行されるタイミングでクラッシュすると書いてあります。(https://i.stack.imgur.com/PwDZ8.jpg)!
しかし次のページのこちらの画像ではコードに「!」がついてるのに、変数にnilを代入すると書いてあります。どういうことでしょうか?(https://i.stack.imgur.com/emKQk.jpg)
1 件の回答
クラッシュするのは実行したときにnil
の変数を!
で強制アンラップしたときなので、!
で強制アンラップする前にnil
ではない値がセットされることが確実なら問題ありません。
このViewController
はStoryboardによってインスタンス化されることが前提になっています。StoryboardがViewController
をインスタンス化するときに、@IBOutlet
を指定して、かつStoryboard上のUIコンポーネントを接続したプロパティはStoryboardによって自動的にプロパティのインスタンスが作られ(例の場合はUILabel)ViewController
のプロパティに代入されます。
つまり、ViewController
のインスタンス化と@IBOutlet
のプロパティの代入は同時には行えません。どうしてもViewController
を先にインスタンス化することになります。
このようにViewController
をインスタンス化してから@IBOutlet
のプロパティが代入されるまでには時間のずれがあり、その間はこのlabel
プロパティにはnil
が設定されているということです。nil
がセットされていることがほんの一瞬ですがあるために、このプロパティはOptionalにしなければなりません。
実際はViewController
が使えるようになるまでにはlabel
プロパティにはStoryboardによってインスタンスが代入されているので、実行時にはこのプロパティがnil
になることはない、と保証できるので!
を使って強制アンラップしても、実行時にはnil
ではないので問題ないということです。
(本来はOptionalや!
を使わなくても良い仕組みである方が望ましいのですが、Storyboardや@IBOutlet
の仕組みはSwiftの登場以前からあるものなので、Swiftの言語仕様との兼ね合いで仕方なくこのようになっています)