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git log --helpで読めるヘルプの-ccオプションについての説明で理解し切れないところがあります。

  1. "omitting hunks whose contents in the parents have only two variants"
  2. "merge result picks one of them"

1に関して:「マージ後とその親の間で、変更点が2つ以下のhunkは省略しますよ」という理解でよいのでしょうか?

2に関して: "them"が何を指しているのか、また、マージ後のcombined diffを見ようとするためのgit log --ccで、どうしてマージ結果はthemのうち1つを"選ぶ(?)"ということになるのか(マージ結果は確定しているのでは?)、という2点が分かりません。

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  • git-scm.com/docs/git-log git公式ドキュメントを確認すると --cc This flag implies the -c option and further compresses the patch output by omitting uninteresting hunks whose contents in the parents have only two variants and the merge result picks one of them without modificationとありますのでもともと一文だったのを分解したようですね。themはもしかするとparentをさす?.
    – keitaro_so
    Commented 2017年9月15日 0:03

1 件の回答 1

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興味があったので調べてみました。私の解釈として回答させて下さい。
ちなみに私は英語は母国語ではないので、そこは割り引いて下さい。

git log --help の該当する --cc の部分の内容は多分2008年以降変わっていないと思うので (最終更新) 以下に引用して、整形・括弧書きを追加しました。

This flag implies the -c option and further compresses the patch output by
omitting uninteresting hunks

whose contents in the parents have only two variants
and
(which are) the merge result picks one of them without modification.

ハンクを省略するのはどんな場合かを説明していて、後ろの方の and 以降もその説明の一部なんだろう、というのが私の解釈です、つまり、質問者さんの挙げている、1と2に該当する場合に「hunkを省略しますよ」と言っていると解釈します。

uninteresting hunks 以降は関係代名詞を経て、それを説明していると考えることができます。 and の直後には、主格の関係代名詞+be動詞が省略されていて、先行する hunks の説明が続いている、と。それと hunks を受けているのに the merge result のように result が単数形なのは、マージの結果は必ず一つ・単数になるわけなので、と考えました。冗長な感じですけれども以下のような日本語になるのかなと思います。

興味のないハンクを省略することでパッチの出力をより最小化します、
興味のないハンクというのは以下のようなものです。

  • 複数ある親でも内容は二種類で、
  • 変更無しにその(親の内容の)うちの一つを選んだようなマージ結果である

ようなハンクです。

以下が私の考える訳です。

親の内容が二種類で、変更無しにその(親の)うちの一つを選んだようなマージ結果であるような、興味のないハンクを省略することで、パッチの出力をより最小化します。

git log -p 等のハンクは通常のコミットの場合には、一つの親と一つの子という2つの内容の差分が表示されます。マージ時の場合でも同様なのですが、 --cc では、 -c も暗に指定されたことになり、マージコミットでは複数の親と一つの子の差分が一斉に表示(combined diff format)されます。この時、 --cc が指定された場合には、パッチの出力がより小さくされて、上記のようなハンクが表示されなくなります。

こちらに、
https://gist.github.com/hchbaw/31f9d89b9e21f9ad43a4f6c699436d78
combined diff formatであっても、 -c--cc では表示が変わるものを作ってみました。masterブランチの最後一番上がマージコミットになっています。

-c のみの場合、差分の表示は以下です。

diff --combined txt.txt
index 54ac207,c53a8d3..2857086
--- a/txt.txt
+++ b/txt.txt
@@@ -7,8 -7,8 +7,9 @@@ Add Hell
       7  txt
       8  txt
       9  txt
 +Hello
      10  txt
+ World
      11  txt
      12  txt
      13  txt
@@@ -18,4 -18,5 +19,5 @@@
      17  txt
      18  txt
      19  txt
-     20  txt
+ Add World
+ Add World one more

--cc の場合は以下です。

diff --cc txt.txt
index 54ac207,c53a8d3..2857086
--- a/txt.txt
+++ b/txt.txt
@@@ -7,8 -7,8 +7,9 @@@ Add Hell
       7  txt
       8  txt
       9  txt
 +Hello
      10  txt
+ World
      11  txt
      12  txt
      13  txt

ここで --cc の場合に、下のハンク (-c のみの時には表示されていた、 @@@ -18,4 -18,5 +19,5 @@@ 以降の部分)は省略されています。理由は、マージ結果の親がhelloとworldブランチで、それらの内容はhelloブランチのものとworldブランチのものの二種類であり、その内の一つ(この場合、worldブランチのもの)が編集無しに選ばれているためです。

競合した、もしくは競合しそうだった箇所のみを見るのに便利なオプションだと思います。


参考: combined diff format で該当箇所をスキップする処理は combine-diff.c で行われています。で、ここのコメントを見ると、この解釈で当たらずとも遠からずと思っています。

Even when we have only two versions, if the result does not match any of the parents, the it should be considered interesting.

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  • 細かい話なのですが、 (which are)ではなく、単純にwhoseが"contents"と"merge result"両方にかかっていると解釈してはどうでしょうか?
    – jeeema
    Commented 2017年9月23日 13:42
  • はい、私も両方にかかるかなと思って、もし省略されてなかったとしたら、と考えました。前段が無かったとすると、 omitting uninteresting hunks whose the merge result 〜、となって、限定詞が whose と the とで重なってしまいます。ですので別の何かが省略されているんだろうと。それで、 which are かしらん、と考えました。
    – hchbaw
    Commented 2017年9月23日 21:56
  • 確かにそうですね! ところで、 「複数ある親でも内容は2種類」というのを確認したいんですが、リンク先 では、 "patch output by omitting hunks that show differences from only one parent, or show the same change from all but one parent for an Octopus merge." という消去された文章がありますので、要するに、「『親がいくつあっても、変更がその内1つの親でのみ為されており、かつ、それが編集無しにそのままマージ結果に取り込まれている』を満たすhunkがuninterestingとして省略される」という理解でよろしいでしょうか?
    – jeeema
    Commented 2017年9月24日 6:21
  • 消去されたもともとの文意はおっしゃる通りと思います。ただ、例えば、複数のブランチをマージした時に、複数の親が同じ変更をしていてそこを選択したような場合には、そのハンクは省略されない、ということになってしまいます。実際には省略するので、“(only) one parent”(一つの親)を使わない表現にしたのだと思います。こちらに挙げたレポジトリの merge-octpus ブランチ(masterworldworld2 をオクトパスマージ、一度に複数をマージしたもの)を見ると、 worldworld2 ブランチという複数の親が同じ変更をした結果、ハンクのもつ内容が3つのブランチ間で二種類になっているものの、親が worldworld2 二つの方を変更無しに選んだ箇所(-c では一番下に見えるハンク)は --cc を指定すると省略されているのが見られます。
    – hchbaw
    Commented 2017年9月24日 9:08
  • merge-octpus ブランチで、マージしたのは、helloworldworld2 の三つでした。master っ書いちゃってますが、 hello の間違えです、ごめんなさい。
    – hchbaw
    Commented 2017年9月24日 12:04

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