「そのままでは動作せず」の部分がよくわからない(元記事のコードは実際に使うには問題満載ですが、正しくSwift3に置き換えれば動作自体はするはずです)のですが、そのまま使えるようなコードではないので、詳細については置いておきましょう。
- ピクセル値を求めるごとに
dataProvider
からCFData
を作成している
(100万画素分のデータを取得すると、100万回CFData
が作成される。)
CGImage
のwidth
, height
は元のUIImage
のsize.width
, size.height
と異なることがあるのにそのことを考慮していない
(UIImage
はCGImage
を回転させたりスケーリングしたりできる。)
CGImage
の特定のビットマップ表現(RGBA各8ビットでピクセルあたり32ビット)に依存している
(CGImage
自体は様々な他のビットマップ表現のデータを保持できる。)
このうち2点目と3点目については、元画像がこの条件を満たすように選んでやれば良いだけなので、修正が簡単な2点目には対応するとして、3点目の制約条件はそのままとさせてもらいました。
と言うわけで、取得したビットマップデータにアクセスしやすくするために、ViewController
とは別に次のようなクラスを用意しておきます。
class PixelBuffer {
private var pixelData: Data
var width: Int
var height: Int
private var bytesPerRow: Int
private let bytesPerPixel = 4 //1ピクセルが4バイトのデータしか扱わない
init?(uiImage: UIImage) {
guard
//CGImageが取得できること
let cgImage = uiImage.cgImage,
//R,G,B,A各8Bit
cgImage.bitsPerComponent == 8,
//1 pixelが32bit
cgImage.bitsPerPixel == bytesPerPixel * 8
//本当はRGBAになっているかもチェックしたいが確実な方法が見当たらないため省略
else {return nil}
pixelData = cgImage.dataProvider!.data! as Data
width = cgImage.width
height = cgImage.height
bytesPerRow = cgImage.bytesPerRow
}
func getColor(x: Int, y: Int) -> UIColor {
let pixelInfo = bytesPerRow * y + x * bytesPerPixel
let r = CGFloat(pixelData[pixelInfo]) / CGFloat(255.0)
let g = CGFloat(pixelData[pixelInfo+1]) / CGFloat(255.0)
let b = CGFloat(pixelData[pixelInfo+2]) / CGFloat(255.0)
let a = CGFloat(pixelData[pixelInfo+3]) / CGFloat(255.0)
return UIColor(red: r, green: g, blue: b, alpha: a)
}
subscript (x: Int, y: Int) -> UIColor {
return getColor(x: x, y: y)
}
}
やっていることは、あなたの探してきたgetPixelColorFromUIImage(myUIImage:pos:)
ほとんど同じなのですが、
dataPrivider
にCFData
を作成させるのはコンストラクタの中で1回きり
UIImage
のsize.width
ではなく、CGImage
のwidth
を使用している
と言うのが主な修正点です。
以上のクラスを使って全画素をUIColor
としてコンソールに出力するコードはこんな感じになります。
//リソースから画像読み込みUIImage作成
let url = Bundle.main.url(forResource: "sample", withExtension: "png")
do {
let imageData = try Data(contentsOf: url!,options: NSData.ReadingOptions.mappedIfSafe)
let img = UIImage(data: imageData)!
if let pixelBuffer = PixelBuffer(uiImage: img) {
for x in 0..<pixelBuffer.width {
for y in 0..<pixelBuffer.height {
print(pixelBuffer[x, y].debugDescription)
}
}
} else {
print("Bad image format")
}
} catch {
print(error)
}
元記事と同じくviewDidLoad()
の中に置いて動作確認してもらうことを想定していますので、メインスレッドの中で外部リソースに対してData(contentsOf:)
してはいけませんから、画像はアプリのバンドルに入れてしまうと言う想定です。
ちなみに上記の例ではfor y
を内側のループに指定していますので、画素を縦方向に順に1列ずつ出力することになりますが、横方向に順に1行ずつ出力してやりたければ、
for y in 0..<pixelBuffer.height {
for x in 0..<pixelBuffer.width {
print(pixelBuffer[x, y].debugDescription)
}
}
といった感じで、for y
の行とfor x
の行を入れ替えてやるだけです。
(ちなみにpixelBuffer[x, y]
という記述を可能にしているのはPixelBuffer
クラスのsubscript
の定義の部分です。pixelBuffer.getColor(x: x, y: y)
と書いても同じになります。)
最初に書いたような制約のいくつかはdataProvider
を用いた場合に特有のものであるせいか、本家stackoverflowではあまり推奨されていませんでした。
How to get pixel data from a UIImage (Cocoa Touch) or CGImage (Core Graphics)?
ざっくり言って、自分が望む形式で画素データを取り出したければ、その形式のビットマップを作って、そのビットマップに画像を描画しなさいよ、と言うことです。
同じやり方の日本語Swift版の記事もすぐに見つかるかと思ったのですが、簡単に調べても検索の上位には出てきませんでした。そのまま続けると長くなりすぎますので、こちらのやり方に興味がおありでしたら別途ご質問のスレを立ててください。
getPixelColorFromUIImage(myUIImage:pos:)
を呼ぶのは恐ろしく効率が悪い」と言うのに気がついて「画像全部」用に、より最適化された方法を知りたいと言うことでしょうか。また「結果を出力」するフォーマットは元記事のように形式不定のUIColor
のdebugDescription
によるテキスト出力で良いのでしょうか? それとも何か別の形式でファイル等に出力するのが最終目的なのでしょうか。ご質問を編集して、そのあたりをもう少し明確にしていただけるようお願いします。