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net/http/cookiejar に一見不思議そうなコードがありました。
戻り値の型宣言では error を指定しているにも関わらず、関数内にはエラーを扱う箇所がなく必ず nil を返しています。

func New(o *Options) (*Jar, error) {
    jar := &Jar{
        entries: make(map[string]map[string]entry),
    }
    if o != nil {
        jar.psList = o.PublicSuffixList
    }
    return jar, nil
}

本来であれば戻り値がひとつだけ(*Jar を返すだけ)で十分のように思えますが、Go言語的には何か意味のある書き方なのでしょうか?

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未だにこの形で残っている主たる理由は、Go 1内での互換性のようです。

GoのGitHub上でこの件についてのIssueが2017年1月に立っていました。これによると、

  • 元々、何かしらの理由で戻り値にerrorが入れられる (将来的にerrorを返すことを見越したAPI設計かと予想されていますが確認されていません)。
  • その後そのまま放置され、今に至る。今更APIを変更すると互換性を失うので、そのままにしておく。

という経緯のようです。

元々cookiejarの今の形のデザインが議論されたのがこのメールみたいですが特に説明はなく、ファイルの変化を追いつつソースのコミットやそのコードレビューを見ても特に説明になるようなコメントが残されていないので(※)、本当の所はAPI設計者に聞いてみるしか無さそうです。

※ exp/cookiejarとして最初に出来たときには戻り値にerrorが含まれておらず、その後上述のメールの通りerrorが含まれる形に変更。この時にはまだ実装がありませんが、その次のコミットで今の実装と同じものになっています。コードレビューの内容はコミットメッセージにリンクが貼られています。

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