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簡単なToDoリストを作ろうと思い、チェックボックスと、その横にあるTextfieldまでは作れました。
しかし、Textfieldで改行をしたら新しいチェックボックスが現れる(Evernoteのチェックボックス機能のようなものです)ようにしたいのですが、それができません。一体どうすればいいのでしょうか。

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  • マルチポスト qiita.com/jchirs/items/ffdae6f78c8d9818d313
    – htb
    2017年2月15日 14:01
  • Delegate(デリゲート)はご存知ですか?ご存知であれば、UITextFieldのDelegateの話をしますし、ご存知でなければ、そもDelegateは何かという話をします。 2017年2月15日 19:23
  • @nagonsoftware ありがとうございます。自分で調べてはみたのですが、いまいちわかっていない状況です。delegateのお話からご説明いただけたら嬉しいです。
    – chris17
    2017年2月16日 0:37
  • @nagonsoftware 大変わかりやすい説明ありがとうございました。おかげさまでとても助かりました。初心者なりに頑張っていこうと思います。
    – chris17
    2017年2月16日 13:57
  • 各回答の下にもコメント欄があるので、回答に対するコメントにはそちらをお使いください。また質問が解決したら、回答左側にあるチェックマークをクリックする「承認」という操作を行っていただけると、質問が解決済みであることがわかりやすくなります。
    – unarist
    2017年3月18日 9:15

1 件の回答 1

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Delegateはなにかをお話しする前に、Delegateはなにに使われるか、どういう目的で使われるかという話をします。

●イベント駆動型プログラム

iOSは、種々のイベントを引き金(トリガー)にして、処理を開始する、イベント駆動型をとっています。ユーザが画面をタップする、キーボードで入力する、デバイス本体を傾けるという、ユーザが起こすイベント。アプリが、他のアプリの裏側に回ったとか、表に出てきたという、状態の変化を示すイベント。GPSから、位置情報の変更をイベントとすることもありますし、ネットワーク経由で、サーバの応答をイベントとして受け取ることもあります。(イベント駆動型プログラム)
イベント発生から、処理を開始する仕組みは、いくつかの種類を、iOSは用意しています。
Action-Targetパラダイム
XcodeのStoryboardで、ボタンを、ソースコード上のメソッドにConnect(接続)する作業を、なさったことがあると思います。画面操作のユーザイベントを受け取るUIControlオブジェクトがあり、指定された対象(Target)が持つメソッド(Action)を呼ぶ仕組みを、Action-Targetパラダイムといいます。
UITextFieldは、UIControlのサブクラスであり、ユーザのイベントを受け取るようになっています。Structure UIControlEventsに、UIControlが受け取るイベントの種類が一覧になっていますが、editingDidBegineditingDidEndのように、UITextField専用のイベントもあります。
Notification(通知)
Action-Targetパラダイムは、基本1対1の関係でしたが、1対多でメソッドを呼び出す、Notificationというシステムがあります。詳しい説明はしませんが、使えるようになると、役立つシステムです。UITextFieldにも、UITextFieldTextDidBeginEditingUITextFieldTextDidChangeUITextFieldTextDidEndEditing、3つのNotificationがあります。
ほかに、Gesture Recognizerがありますが割愛して、つぎにDelegateを取り上げます。


●Delegate(委譲)

ウィキペディアの委譲にあるように、Delegateは、イベント駆動専用で使われる手法ではありませんが、iOSではイベント駆動で呼び出すメソッドとして、多用されます。XcodeでiOSのプロジェクトを作成すると、かならずAppDelegateクラスができますが、これはUIApplicationのDelegateを集めたクラスになっています。
UIKitのリファレンス上では、Delegateはプロトコルにまとめられていますから、UITextFieldのDelegateは、UITextFieldDelegateで調べることができます。じっさいに調べてみると、textFieldShouldReturn(_:)というDelegateメソッドがあり、その名からテキストフィールド入力中に、リターンキーをタップした時に、呼ばれるメソッドではないかと想像されます。そして、そのとおり呼ばれます。


●Delegateメソッドの実装

Delegateメソッドの具体的な実装の仕方を説明します。
まず、委譲元にしたいオブジェクト(クラス)が、本当に委譲できるのか確認します。確認の仕方はかんたんで、クラスリファレンスを調べ、delegateプロパティがあれば、委譲ができます。UITextFieldクラスにもdelegateプロパティがあるので、委譲できます。
委譲先のオブジェクトを指定します。さきのdelegateプロパティに、委譲先のオブジェクトを代入します。

class ViewController: UIViewController {

    @IBOutlet weak var textField: UITextField!

    override func viewDidLoad() {
        super.viewDidLoad()

        textField.delegate = self // View Controller自身を、委譲先とする。
    }

}

この記述は、Storyboard上の編集としても行えます。Text FieldからView Controllerに接続して、表示されたプルダウンメニューから選択します。

画像の説明をここに入力

つぎに、委譲先オブジェクトに、Delegateメソッドを定義します。
クラス宣言に、プロトコル名UITextFieldDelegateを追加します。

class ViewController: UIViewController, UITextFieldDelegate {

忘れやすいので、気をつけてください。
Delegateメソッドには、Required(必須)と、Optional(オプション)の2種類があり、Requiredは、その名のとおり、かならず実装しなければいけません。UITextFieldDelegateのメソッドは、すべてOptionalで、実装したいものだけ定義します。詳しくは、各Delegateプロトコルのリファレンスに書かれていますから、使用時、熟読することをお勧めします。

func textFieldShouldReturn(_ textField: UITextField) -> Bool {
    print("Return key was pressed.")
    textField.resignFirstResponder()

    return true
}

iOSシミュレータで実行してみて、Text Fieldにテキスト入力後、リターンキーを押して、上のメソッドが実行されることを、確認してください。ちなみに、resignFirstResponder()メソッドは、キーボードを非表示にする役目があります。そして、textFieldShouldReturn(_:)メソッドは、Bool型の返り値を持っていることに注意してください。trueを返さないと、リターンキーのプレスがキャンセルになります。


●まとめ
  1. Delegateは、イベント発生を受けて、メソッドを実行する手法として、使われることが多い。
  2. Delegateメソッドは、プロトコルとしてまとめられている。
  3. Delegateメソッドには、RequiredとOptionalがある。

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