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現在indexedDBを利用したアプリケーションを作成中で、カーソルを利用して取得したオブジェクトを前もって宣言した配列に順次追加していくコードを以下のように書いたのですが、思ったように動いてくれません。

function myFunc(){
//中略
var columns = [];
index.openCursor(range).onsuccess = function (event) {
    if(event.target.result == null) {
        return;
    }
    var cursor = event.target.result;
    columns.push(cursor.value);
    cursor.continue();
};
return columns;
}

このcolumnsの値をコンソールに出力すると、初期状態では[]という表示のみがあり、その括弧を選択すると

Array[0]
0:Object
1:Object

という表示になります。また、それぞれの要素には期待した通りの値が入っています。
しかし、この配列は扱い上空の配列となっているようで、columns.toString()の返り値を先程のreturn columns;の直前で出力すると空の文字列が返ってきてしまいます。

ちなみに同様にcolumns.toString()の返り値をif(event.target.result == null) {}の内部にて出力すると、出力は[object Object]となりました。

自分なりに調べていくうちに、恐らく配列のスコープというものがこの問題に関連しているのではないかということだけはなんとなく理解出来てきたのですが、どうすればこれを回避できるかには思い当たりませんでした。

実際のアプリケーション上ではこのcolumnsをさらに加工して利用したいのですが、columns[0]undefinedとなるためループを利用することも出来ず、columns.filter()といった処理も期待通りに実行されません。

なぜこのような現象が起こってしまうのか、どのように改めれば回避が可能かなどご教示いただければ幸いです。

2 件の回答 2

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スコープの問題ではなく、非同期処理の問題ですね。あなたがonsuccessプロパティに代入しているクロージャーfunction (event) {...}は、すぐに実行されるのではなく、index.openCursor(range)で作成したrequestが成功裏に完了した 後で実行される ようにrequestに登録しただだけで、登録はすぐに完了し、そのクロージャーが呼ばれないうちにreturn columns;が走ります。つまりその時点ではcolumnsは空なので、あなたのmyFunc()関数の戻り値は空配列になると言うわけです。(その後でrequestが実行される。)

indexedDBが使えるような最近のブラウザならPromiseを使えよと怒られそうですが、ここでは古典的な完了用のコールバックを使うパターンを示しておきます。

あなたのmyFuncは次のように書き換えることになります。

function myFunc(onComplete) {
    //中略
    var columns = [];
    index.openCursor(range).onsuccess = function (event) {
        if(event.target.result == null) {
            //最後までデータを読み込んだら完了用のコールバックを呼ぶ
            onComplete(columns);
            return;
        }
        var cursor = event.target.result;
        columns.push(cursor.value);
        cursor.continue();
    };
    //この行に制御が移った時、まだonsuccessに渡したクロージャーは実行されていない
    //return columns;
}

呼び出す時は、

var cols = myFunc();
//colsを使った処理...

のように関数の戻り値として結果を取得するのではなく、次のように完了用のクロージャーを引数として渡し、そのクロージャー内で結果を受け取る形になります。

//完了用のコールバックには引数を1個取るクロージャー(関数でも良い)を渡す
myFunc(function(cols) {
    //colsを使った処理...
});

データベースを開いて、オブジェクトを定義して、テスト用のデータを流し込んで…と言った諸々の準備を全部想像して書く時間はなかったので、小さなミスがあるかも知れませんが、基本的にはこの考え方でデータを取得してそれを利用するコードが書けるはずです。お試しください。

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  • ありがとうございます。これが非同期処理だということを全く意識できていませんでした。調べている間に当たっていた(qiita.com/ukiuni@github/items/463493a690265cec8bb7) こちらの記事の「罠」と同種のものだったのですね。良い機会だと思い、promiseについても勉強して書き直してみるとうまく動きました。
    – ノサダ
    2016年12月8日 1:44
  • @ノサダ さん、なにがしかのお手伝いができたようで良かったです。もしお時間が取れるようでしたら、うまく動いたPromiseを使ったコードを回答として投稿して(ついでにそれを承認して)いただけないでしょうか。indexedDBは今後どんどん使われていく場合が増えるでしょうから、同じような部分で悩まれる未来の読者にとって有用になると思います。
    – OOPer
    2016年12月8日 1:52
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@Le Pere d'OO様のご助言により、無事に(一応は)期待通りの挙動をするものをpromiseを用いて書くことが出来ました。
まだ自分の中ではpromiseに対して「非同期処理が終わるのを待ってから実行してくれるようにするためのもの」という程度の認識しかないため、利用法として望ましい書き方になっているかは分かりませんが、一応回答という形で残させていただきます。

function myFunc(){
    //中略
    return new Promise(function (resolve,reject){
        var columns = [];
        index.openCursor(range).onsuccess = function (event){
            if(event.target.result == null) {
                resolve(columns);
                return;
            }
            var cursor = event.target.result;
            columns.push(cursor.value);
            cursor.continue();
        };
    });
}

というようにmyFuncを改め、これを呼び出す際に

myFunc().then(function (columns) {
    //「columns」を使った処理をここに書く
    console.log(columns.toString());    //[object Object](空ではない)
})

とすることで無事にオブジェクトが格納された配列を取得することが出来ました。
ひとまずはこれでちゃんと動くものが書けましたが、何か誤りや「こうすべきである」という点等ございましたらご指摘お願い致します。

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