readelf
コマンドを使って、まずは TABLE
変数の「メモリアドレス」を表示してみます。ソースコードは yaegashi さんの回答にあるものと同じであるとします。
$ gcc -g -o a a.c # デバッグオプションを付ける
$ readelf -s a | grep -w TABLE
70: 080484e0 128 OBJECT GLOBAL DEFAULT 16 TABLE
TABLE
変数のメモリアドレスは 080484e0
となっています。TABLE
変数が格納されている場所を調べてみると、
$ objdump -t a | grep -w TABLE
SYMBOL TABLE:
080484e0 g O .rodata 00000080 TABLE
.rodata
セクションであることが判ります。
次に、ELF の .rodata
セクションの情報を表示します。
$ LC_MESSAGES=C readelf -S a | sed -rn '/^Section Headers:/,+1p;/\.rodata/{p;q;}'
Section Headers:
[Nr] Name Type Addr Off Size ES Flg Lk Inf Al
[16] .rodata PROGBITS 080484c0 0004c0 0000a0 00 A 0
TABLE
変数のメモリアドレスは 080484e0
、.rodata
セクションは 080484c0
で、ファイルオフセットは 0004c0
です。したがって、TABLE
変数のファイルオフセットは以下の様にして求めることができます。
$ echo $((0x80484e0 - 0x80484c0 + 0x4c0))
1248
それでは実際に TABLE
変数の内容を書き換えてみましょう。
$ printf 'Hello World!' | dd of=a bs=1 seek=1248 count=12 conv=notrunc
12+0 records in
12+0 records out
12 bytes copied, 0.00128388 s, 9.3 kB/s
$ ./a
Hello World!
const char TABLE[128] = "abracadabra"; 等としておいてバリナリエディタで検索・置換すればいいかと思います。