ocamlbuildを使う
この場合であれば、ワーキングディレクトリにて、_tags
を作成して以下のように書き込みます。
true: debug, linkpkg, thread
true: package(oUnit)
そして以下のコマンドでビルドできます。
ocamlbuild -use-ocamlfind "foobar.native" "foobar_test.native"
<mlファイル名>.native
でocamloptによるバイナリへのビルド、
<mlファイル名>.byte
でocamlcによるバイトコードへのビルドになります。
_tags
について簡単に触れておくと、カンマ区切りの左側が「後続のオプションを付ける条件」の記述で、常に適用したいオプションをtrue
にします。ファイル名やディレクトリに応じたオプションの指定はここに記述します。右側にはオプションを設定します。両者の一覧は後述のマニュアルを参照して下さい。
ocamlbuildの詳細なマニュアルはこちらになります。_tagsでppxやsyntax extension、果ては最新のocamlで追加されたflambdaによる最適化も行う説明も載っています。
正直これでも冗長だと思っていますが、公式に取り込まれたドキュメント(先程のマニュアル)によれば将来-use-ocamlfindはデフォルトになるかもしれないものの、シェルのエイリアス等で対処しておくことをおすすめしているようです。
ここからは余談
mliの自動生成
上記の設定でpackageを配置した上で、
ocamlbuild -use-ocamlfind "foobar.inferred.mli"
とするとfoobar.ml
のシグネチャを推論したmliが自動生成されます。勿論人間の手直しも必要ですが、mliを良いドキュメントとする土台として非常に便利なので憶えておいて損は無いと思われます。
プロジェクトの管理
また、ocamlbuildは簡単な設定ならば便利なのですが、これだけでプロジェクトを管理するのは大変です。ocamlbuildを細かく操作できるらしいmyocamlbuild.ml
は私も手書きしてません…
もし今まとまった物を作っていらっしゃるのであれば、OASISをおすすめしておきます。
(ユニットテストという単語からそんな雰囲気がしたので)
Lwtを始めとした多くのプロジェクトで実用されており、見覚えのある感じの管理ができます。
使い方はこちらです。