VisualStudio C# .NET Framewok という環境でWindows用のアプリを開発しています。 このアプリは外部のサーバーと通信を行っております。 サーバは、devel環境、staging環境、production環境の3つが用意されております。 それに伴い、アプリも各環境用に、サーバーの指し先を変えたものをビルドしたいです。
(Android開発で言うところのflavorのような機能を期待しています)
よろしくお願いいたします。
アプリケーション設定ファイル機能等の外部設定ファイルに書き出してしまう方法はいかがでしょうか。
ビルドしたバイナリは変えずに、設定ファイルを書き換えてしまう。
それぞれの環境用にソリューションの構成を用意すればいいと思います。
Visual Studioのメニューから[ビルド]-[構成マネージャー]を開いて、 構成マネージャーのダイアログにある[アクティブ ソリューション構成]のドロップダウンから [<新規作成...>]を選択します。
そうすると「新しい構成マネージャー」が表示されるので、名前をたとえば「devel」「staging」「production」にしたものを追加します。
別の構成をコピーして新しい構成を作成する場合には「設定のコピー元」を選択します。
「新しいプロジェクト構成を作成する」にチェックをつけて新しい構成を作成します。 その後、構成マネージャー画面で[アクティブ ソリューション構成]を切り替えて、 それぞれの構成においてビルドするものとしないものを設定します。
「新しいプロジェクト構成」を追加した場合には それぞれのプロジェクトのプロパティ画面を開くと [ビルド]や[デバッグ]のページにある[構成]のドロップダウンにも項目が追加されているので、 追加された構成用のビルド設定やデバッグ設定を指定できるようになります。
プロジェクトのプロパティページにある
[ビルド]-[全般]-[条件付きコンパイル シンボル]の値をそれぞれの構成で異なる値
(たとえば「devel」構成ではDEVEL
、「staging」構成ではSTAGING
、
「production」構成ではPRODUCTION
)になるようにして、
コード側では
#if DEVEL
var serverAddress = "<devel server address>";
#elif STAGING
var serverAddress = "<staging server address>";
#elif PRODUCTION
var serverAddress = "<production server address>";
#endif
というようにしてやればいいのではないでしょうか。
# あるいはもう少しスマートな方法があるかもしれませんが。。。
こちらの質問は、実行時にアプリが参照するWebサービスのURIを構成するには、と読み取れます。
.NET Framework でデスクトップアプリ(Windows Forms や WPF)を作成すると、プロジェクトに App.config というファイルが生成されます。こちらのファイルに appSetting タグを加え、add タグで URI を指定する部分を追加し、アプリ側から読み込めば大丈夫です。
App.config の例:
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<configuration>
<startup>
<supportedRuntime version="v4.0" sku=".NETFramework,Version=v4.5" />
</startup>
<appSettings>
<add key="serverUri" value="http://hogehoge.com/service1"/>
</appSettings>
</configuration>
クライアントアプリから URL の参照
var url = System.Configuration.ConfigurationManager.AppSettings["serverUri"];
後は、作成したアプリをdev, staging, production用に異なる3つのフォルダに分けてにコピーし、App.config の serverUriのvalue部分を、それぞれのサーバー用に変更します。 そうすれば、ビルドは一つで、サーバーURLの変更の際に、再ビルドは不要になります。
基本的には他の方の回答と同じで、ソースコード内のロジックではなく接続先だけを変えたいのであれば、 設定ファイル(App.config)内に切り出して、環境ごとにビルド構成を作成し設定ファイルを編集する前提で、ソースコードからはその設定ファイルを参照する、という方法でいいかと思います。
ただ、ビルド構成ごとに設定ファイルを切り替えるという意味では、同じ .NET でもWebアプリ(ASP.NET)であれば、Web.config 変換という便利なものがありまして、「devel」「staging」「production」というビルド構成であれば、
という3つのファイルを用意して、ビルド時にXSLT変換によってWeb.configというファイルに変換してくれます。(もう一つデプロイ先ごとに変換する仕組みもありますが、この先の話に関係なくなるので割愛します)
前置きが長くなりましたが、クライアントアプリでもこのconfig変換と同じ仕組みを取りいれられるConfiguration Transform というVisual Studio拡張があります。VisualStudio拡張ですが、一度VisualStudio上で適用すると、この拡張がないVisualStudio上でも、あるいはCIサーバーなどVisualStudioがない環境でも Configuration Transform が有効になります。私のブログになりますが、使い方を解説しております。