git の man ページや、公式ドキュメントを読んでも、 exit status に関する記述が見当たらないように感じています。 shell script で、git の操作を自動化するときには、 exit status を正しく利用することが必要であると考えています。
ひとつひとつのコマンドについて、どういうときにどうなるといった、テストをいちいち行っていくのは避けたいのですが、どこかにこの情報はまとまっていたりしないでしょうか。
そうなりますと、ソースコードを確認するしかないでしょうね。
$ git clone https://code.google.com/p/git-core/
git コマンドの main function
があるのは、git-core/git.c
です。
int main(int argc, char **av)
{
const char **argv = (const char **) av;
const char *cmd;
:
fprintf(stderr, "Failed to run command '%s': %s\n",
cmd, strerror(errno));
return 1;
}
1
を返していますが、これは存在しないサブコマンドを指定するなどした場合の処理です。サブコマンドの実行開始は、同じく git.c
にある handle_builtin function
で行われています。
static void handle_builtin(int argc, const char **argv)
{
:
builtin = get_builtin(cmd);
if (builtin) {
if (saved_environment && (builtin->option & NO_SETUP))
restore_env();
else
exit(run_builtin(builtin, argc, argv));
}
exit()
の引数になっている run_builtin function
も git.c
にあります。
static int run_builtin(struct cmd_struct *p, int argc, const char **argv)
{
:
status = p->fn(argc, argv, prefix);
if (status)
return status;
:
return 0;
基本的に、0
なら成功、0
以外なら何か問題が発生したという理解でよろしいかと思いますが、
エラー発生時の exit status の具体的な値についてはそれぞれのサブコマンドの該当部分(return文)を確認する必要があるでしょう。
ひとつひとつのコマンドについて、どういうときにどうなるといった、テストをいちいち行っていくのは避けたいのですが、どこかにこの情報はまとまっていたりしないでしょうか
git のサブコマンドは、それぞれに異なる成功と失敗の定義があります。
さらに diff なんかには、
終了コードの意味を変えてしまう --exit-code
のようなオプションも存在します。
ゆえにサブコマンド毎のヘルプを参照するのが、もっとも良いでしょう。
もちろんソースを参照するのも良い(私は好きなアプローチ)ですが…まぁ、普通は手間がかかりすぎるのでやらないですよねw