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NSNumberについてですが
https://developer.apple.com/library/ios/documentation/Swift/Conceptual/BuildingCocoaApps/WorkingWithCocoaDataTypes.html#//apple_ref/doc/uid/TP40014216-CH6-ID67
AnyObject等の変換可能・不可能な型があり、その場合は数値をオブジェクトとして扱うための型「NSNumber」を利用しようという理解でいます。
(違ったらすいません。。。)
わからないのは、

class Test : NSObject {
   var testUint64: UInt64 = 0x0000000000000000
}

var test1 = Test()
var test2 = Test()
test1.setValue(test2.testUint64, forKeyPath: "testUint64")

この場合、setValueの第一引数はAnyObject?のため怒られるため、
下記のようにUInt64→NSNumberに変えると問題なかったのですが、NSNumberのサイズ?はどうなっているのか…とよくわからない次第です。

class Test : NSObject {
   var testUint64: NSNumber = 0x0000000000000000
}

上記については確かに怒られはしないのですが、
実際、 UInt64(64bit の符号ありと符号なし)の値を
get/setしたい場合はsetValueは使用できないということなのでしょうか。

1 件の回答 1

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そのあたりのことを整理して考えようと思うと、次の3つのことをすべて理解していないといけません。
(1) NSNumberとはどんなクラスか
(2) Swiftの数値型からObjective-Cへのブリッジング機構はどう働くか
(3) KVCメソッドの一つであるsetValue(:forKeyPath:)やsetValue(:forKey:)はどう働くか

まず(1)については、クラスリファレンスを熟読してみてください。
NSNumber Class Reference
 実はNSNumber型の親クラスにNSValueクラスというのがあって、これは数値に限らず任意のstruct(参照型は持てない)を保持することができます。NSNumberは数値を扱うことに特化したサブラクラスにすることによって、

  • サポートする数値型(BOOLも含まれます)の値を直接指定してイニシャライザを呼ぶことができる
  • 内部の実際のデータ型によらず、値をサポートするデータ型に変換して取り出すことができる

ようになっています。
したがって、

var testUint64: NSNumber = NSNumber(unsignedLongLong: 0)

とやると、testUint64に保持されているNSNumberは内部的にはUInt64として(実際には「与えられたデータの精度を損なうことなく保持できるデータ形式」で)データを保持します。(Swiftでは16進表現の桁数はどの数値型になるかとは無関係で、0x0000000000000000と桁数たっぷりで表現しても、他に何も指定がなければ整数リテラルのデフォルトであるInt型になりますのでご注意を。)

(2)については、あなたが引用されたリンクの通り(実際にはCGFloat型もNSNumberにブリッジされます)ですが、「NSNumberがサポートするデータ型」と「SwiftからObjective-Cクラスへブリッジングできるデータ型」とは直接の関係はありません。上に書いたようにNSNumberはUInt64(Cならunsigned long long)の数値データを精度を失うことなく保持することができますが、Swiftはブリッジングしてくれませんし、CGFloat型を直接扱うメソッドはNSNumberには定義されていませんが、Swiftはブリッジングしてくれます。
 また、Int,UInt,Float,Double,Bool,CGFloatを直接NSNumberに変換するときのほか、AnyObjectやAnyObject?など、NSNumber型の値を保持できる型に変換するときにもブリッジングしてくれます。
(さらに複雑な例だと、Array<Int>は中身を全部NSNumberとして保持するNSArrayにブリッジングされます。)

(3)についてですが、Objective-CのKVC機構はよくできていて、代入先がshortやらintやらのプリミティブ型であっても、NSNumberをsetValue(_:forKeyPath:)setValue(_:forKey:)に渡すと、正しく代入先のデータ型に変換して代入してくれます。

というわけで、(2)と(3)の合わせ技で考えると、(注「追記」を先に読んでください。)

class Test : NSObject {
    var testUint64: UInt64 = 0x0000000000000000
}

var test1 = Test()
var test2 = Test()
test1.setValue(UInt(test2.testUint64), forKeyPath: "testUint64")
test1.setValue(0xFFFFFFFF_FFFFFFFF as UInt, forKeyPath: "testUint64")

は、動作することがお分かりになると思います。

したがって、
UInt64(64bit の符号ありと符号なし)の値を
get/setしたい場合はsetValueは使用できないということなのでしょうか。

に対する答えとしては「使用できないわけではないが、一工夫必要になる」と言ったところです。

「追記」コメントで指摘して頂いたように、上記のコードはUIntが32bitの場合正しく動作しません。UInt/Intが32bitの場合の「一工夫」はこんな書き方になるでしょう。

test1.setValue(NSNumber(unsignedLongLong: test2.testUint64), forKeyPath: "testUint64")
test1.setValue(NSNumber(unsignedLongLong: 0xFFFFFFFF_FFFFFFFF), forKeyPath: "testUint64")

iOS用のアプリの場合、まだ32bitアーキテクチャーの機種を無視するわけにはいかないでしょうから、こちらを先に書くべきでした。
 (3)に書いた「正しく代入先のデータ型に変換」は、なかなか賢いので代入したい値がUIntで確実に表せることがわかっている場合には使用可能ですが、かなりリスキーで、正直おすすめできない書き方です。(コメントでのご指摘ありがとうございます。)

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    回答ありがとうございます! まだ、よく理解できず、まずは、動かしながら確認してみようとしています。 test1.setValue(UInt(test2.testUint64), forKeyPath: "testUint64")についてですが、 試しに、ビルドしてみたところちゃんと動いていました。0値だとわかりにくかったので初期値を var testUint64: UInt64 = 0xFFFFFFFF_FFFFFFFFとしてみました。 すると、let value = UInt(test2.testUint64)ここで Thred3 EXC_BAD_INSTRUCTION(code=EXC_I386_INVOP,subcode=0x0)となり例外となってしまいます。 (切り分けのため、setValueの値を抜き出しました) 理解不足もあり、よくわからないのですが、オーバーフローしているわけではないのでしょうか。
    – kanko
    Commented 2016年2月18日 13:23
  • お試しになったのが32-bit版のiOS Simulator(iOS SimulatorでiOS5以前を指定した場合)と言うことはないでしょうか?32-bitアーキテクチャーの場合、UIntは32ビットになりますので、オーバーフローしている、と言うことになります。回答はUIntを64-bitと仮定しないと動かない部分があるので要修正ですね。そうじゃない場合は、こちらでは再現できないので、もう少しヒントになる情報を探してみてください。
    – OOPer
    Commented 2016年2月18日 13:33
  • 回答ありがとうございます!そのとおりでした!Simulator iPad Retinaで起動していたことが原因でした。お騒がせいたしました。Simulator iPad Air 2で起動したところ問題なく値も更新されていました。 また、 var testUint64: NSNumber = NSNumber(unsignedLongLong: 0) このように定義した場合、 test1.setValue(test2.testUint64, forKeyPath: "testUint64") で値が更新されることを確認できました。(デバックで確認すると testUint64(NSNumber) Int64(-1)と表示されますが、let param = test1.testUint64numberWithUnsignedLongLong: とするとparam(UInt64)0xffffffffffffffffと確認できました。 勉強になりました。 NSNumber についてはまだ不明点も多く、リファレンスを読み直したいと思います。
    – kanko
    Commented 2016年2月18日 13:56
  • 回答に「追記」しました。正直おすすめできない書き方になっていたのを素早く見つけていただきありがとうございます。回答する側も100%何もかもわかって絶対に間違えないわけではありません。気になる点やわからない点があればどんどん指摘していただけると助かります。
    – OOPer
    Commented 2016年2月18日 14:24
  • 回答ありがとうございます! もちろんです!いつもわかりやすい回答を頂け、大変助かっています。 リファレンスのリンクも大変助かりました。ありがとうございました!
    – kanko
    Commented 2016年2月19日 9:11

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