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CollectionTypeプロトコルのリファレンスを見てみると、

次のように、宣言されています。
subscript(: Self.Index) -> Self.Base.Generator.Element
subscript(
: Self.Index) -> Self.Generator.Element

Selfは、CollectionTypeプロトコルが具体的に使用される型となる理解しています。

ただ次の型の意味が理解できません。
Self.Base.Generator.Element
Self.Generator.Element

の違い・意味分かりません。特に「Base」がわかりません。

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  • Baseの方ですが、whereでCollectionTypeが_CollectionWrapperTypeに準拠しているときに使われるようになっているようです。_CollectionWrapperTypeの定義を見てみると「type alias Base : CollectionType」となっているので、「Self.Base.Generator.Element」と「Self.Generator.Element」は同じになるのではないでしょうか。(間違っているかもしれないです) これらの定義ですが、リファレンスでは無く、「Array<Int>」と書いて、コマンドクリックで「Array」の定義にジャンプして、以後、その定義周辺を検索して、各定義を確認しました。 Commented 2015年11月24日 8:27

1 件の回答 1

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subscript(_: Self.Index) -> Self.Base.Generator.Element の定義にDefault Implementation という注釈がある通り、こちらはデフォルト実装の定義であり、
CollectionType プロトコルとしての要求はあくまでsubscript(_: Self.Index) -> Self.Generator.Element です。

subscript(_: Self.Index) -> Self.Base.Generator.Element のほうを開くと、

Constraints

Self : _CollectionWrapperType, Self.Index == Self.Base.Index

というのが見えると思いますが、これは「(CollectionTypeである)Self_CollectionWrapperType であり、かつSelf.IndexSelf.Base.Index と同じ型であるとき」に、デフォルトの実装が提供されますという意味になります。
つまり、ここでの Base_CollectionWrapperTypeBase であり、 CollectionType とは直接の関係はありません。

理解するには _CollectionWrapperType を知っておく必要があると思うので、説明します。
_CollectionWrapperType はドキュメントには載っていないですが私たちも使用することが可能なプロトコルで、定義は下記の通りです。

public protocol _CollectionWrapperType : _SequenceWrapperType {
    typealias Base : CollectionType
    typealias Index : ForwardIndexType = Self.Base.Index
    var _base: Self.Base { get }
}

public protocol _SequenceWrapperType {
    typealias Base : SequenceType
    typealias Generator : GeneratorType = Self.Base.Generator
    var _base: Self.Base { get }
}

これを満たすような最小の実装としては:

struct FooBarBaz: _CollectionWrapperType {
    let _base = ["foo", "bar", "baz"]
}

こんな感じです。ここで Base_base の型から推測されてArray<String>Index は デフォルトで Array<String>.Index である IntGenerator は同様に IndexingGenerator<Array<String>> になります。何も省略しないで書くなら:

struct FooBarBaz: _CollectionWrapperType {
    typealias Base = Array<String>
    typealias Index = Int
    typealias Generator = IndexingGenerator<Array<String>>
    let _base = ["foo", "bar", "baz"]
}

このままだと、何のメソッドも持っていない、_baseプロパティだけを持つただの構造体ですが、これを CollectionType に準拠するように宣言します。

struct FooBarBaz: _CollectionWrapperType, CollectionType {
    //                                  ^^^^^^^^^^^^^^^^ これを加えただけ
    let _base = ["foo", "bar", "baz"]
}

この瞬間、先ほどの「(CollectionTypeである)Self_CollectionWrapperType であり、かつSelf.IndexSelf.Base.Index と同じ型であるとき」の条件を満たしたことになり、自動的にsubscript(_: Self.Index) -> Self.Base.Generator.Element を含むいくつかのメソッドのデフォルト実装が提供され、かつそれでCollectionTypeである要件をすべて満たすようになるので、FooBarBaz はそのままCollectionTypeとして使用できます。

struct FooBarBaz: _CollectionWrapperType, CollectionType {
    let _base = ["foo", "bar", "baz"]
}

let fbb = FooBarBaz()
print(fbb[0]) // -> "foo"
print(fbb.count) // -> 3
print(fbb.joinWithSeparator("|")) // -> "foo|bar|baz"

というわけで _CollectionWrapperType はコレクションをラッピングしつつコレクションのように振る舞う型を作りたいときの便利ツールです。もっとも今のところundocumentedなので、自己責任で使用する必要がありますが・・・

ちなみに、この例では、Self.Generator == Self.Base.Generator なので当然 Self.Genenerator.Element == Self.Base.Generator.Element となりデフォルト実装が提供された subscript がそのまま CollectionType のメソッドとして使用できますが、 Self.Genenerator.Element != Self.Base.Generator.Element のときはデフォルト実装は提供されますが、CollectionTypeの要件は満たさなくなってしまいますので、その場合は、自前で subscript(_: Self.Index) -> Self.Generator.Element などのメソッドを実装する必要があります。

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