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Railsに限らず、WebのMVCなら書き間違えてしまいかねないのですが、

本来の形

本来下記のようにすべきところを

def hoge
  ActiveRecord::Base.transaction do
    ....
    ....   
    raise ActiveRecord::RecordNotDestroyed unless Foo.destroy_all
  end
  redirect_to .....
rescue ActiveRecord::RecordNotDestroyed
  redirect_to .....
end

誤り

遷移処理をトランザクションの中に入れてしまった場合に具体的な問題は起こりますでしょうか?

def hoge
  ActiveRecord::Base.transaction do
    ....
    ....   
    raise ActiveRecord::RecordNotDestroyed unless Foo.destroy_all
    redirect_to ..... # <- トランザクション中に書いてしまった!
  end
rescue ActiveRecord::RecordNotDestroyed
  redirect_to .....
end

説明

raiseで例外が起こった場合はどちらも rescue に処理が飛ぶので、例外が起こったとしても処理の流れに違いはないように思います。(とはいえ、DBに関するブロックに遷移処理が入っているので、ロジック的にもソースコードの美しさ的にも変だとは思いますが)

1 件の回答 1

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この例だけで言うと、実際に試してみてトランザクションが正常にコミットできていれば、副次的な問題が起きる可能性は低いと思います。

以下は余談ですが、例外以外の要因でトランザクションを阻害するケースを考えてみました。
問題が起きる可能性がああるのはdoブロック内でreturnしてしまった場合が考えられます。
ブロック内でのreturnはブロックを呼び出しているyieldの終了だけでなく、ブロックの呼び出し元の終了も行うためです。

-- hoge.rb -- 
def aaa
  yield
  p 123
end

def hoge
  aaa do
    p 'aiueo'
    return 200
  end
  100
end

ret = hoge
p ret

上記のスクリプトを実行すると以下のようになります。

$ruby hoge.rb
"aiueo"
200 
# "123"の出力もないし、戻り値が100でなくてブロック内でreturnした200になってる

この例から分るようにブロック内のreturnは結構混乱要因です。ActiveRecord::Base.transactionの実装次第では危険があります。

begin
  yield
ensure
  コミット
end

という実装であればブロック内でreturnされようが必ずコミットはされるでしょうが、例外が出たらロールバックすることを考えると、

begin
 yield
 コミット
rescue Exception=> e
  ロールバック
end

という実装である可能性もあるかもしれません。
後者の実装の場合、ActiveRecord::Base.transactiondoブロックでreturnを使うと、まずコミットされないままトランザクションだけは継続し、同じくdoブロック呼び出し元のコントローラメソッドもおそらく即終了となるため、何らかのDB例外につながると推測できそうです。


以下追記
ActiveRecord::Base.transactionのソースコードをざっと見てみたところ、
ConnectionAdapters::DatabaseStatements#transactionに定義がされています。

def transaction(options = {})
  options.assert_valid_keys :requires_new, :joinable, :isolation
  if !options[:requires_new] && current_transaction.joinable?
    if options[:isolation]
      raise ActiveRecord::TransactionIsolationError, "cannot set isolation when joining a transaction"
    end
    yield
  else
    transaction_manager.within_new_transaction(options) { yield }
  end
rescue ActiveRecord::Rollback
  # rollbacks are silently swallowed
end

これだけを見ると、yieldで呼び出されたdoブロックでreturnが使われると果たして動作がどうなるのか分からない感じがします。そもそもこのyieldに到達するための条件すらよく分かりませんが、とにかくこのパスを通過する場合に限っては、doブロック内のreturnは危ないかもしれません。

それ以外の場合はActiveRecord::ConnectionAdapters::TransactionStateクラスの#within_new_transactionが処理を行うようです。

def within_new_transaction(options = {})
  transaction = begin_transaction options
  yield
rescue Exception => error
  rollback_transaction if transaction
  raise
ensure
  unless error
    if Thread.current.status == 'aborting'
    rollback_transaction if transaction
  else
    begin
      commit_transaction
    rescue Exception
      transaction.rollback unless transaction.state.completed?
      raise
    end
  end
end

これを見る限り、ActiveRecordyieldreturnで抜けられても、その後ensureブロックにてエラーでチェックを行い、正常ならコミットをしてるっぽいです。
このような実装なのでActiveRecordに関しては、一部不明な点がありますが、多分、大体、returnを使っても安全そうです。

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  • ありがとうございます。ただ、update!した後にすぐさまreturnした場合コミットされているようでした。 2015年11月16日 3:05
  • コメントを読んで、実装確認の内容を追記しました。完全に解明できていませんが、概ね、多分、returnに関しても問題はなさそうですね。
    – cul8er
    2015年11月16日 4:12

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