1. 基本方針
LANの他のPCからもゲストPCへアクセスさせたいということであれば、ゲストPC側のネットワーク設定で ブリッジアダプター を選択するようにします。
NATアダプターはそのままでは外部からの接続はできません。ホストオンリーアダプターもその名が示すとおり外部からの接続はできません。NATアダプターにポートフォワーディングの設定をする手もありますが、標準的でないポートでのアクセスを強いられるので、かえって面倒だと思います。
2. VirtualBoxの設定
ゲストboxのネットワーク設定は次のようにします。
もちろん、ネットワークアダプターの有効化およびケーブル接続にチェックを入れておいてください。これ以外の設定はデフォルト値で良いでしょう。
アダプター2以降は無効化しておいたほうがトラブルのもとが減ります。
3. ゲストCentOSの設定
NetworkManager が有効化されているなら、前項の VirtualBox ネットワーク設定を行ってゲストPCを再起動するだけで自動的にIPアドレスが振られて有効になる可能性があります。
$ service network status
設定されたデバイス:
lo eth0
現在活動中のデバイス:
lo eth0
上記コマンドの結果で eth0 が活動中になっていれば
$ ip addr
で eth0 に割り当てられているIPアドレスを確認してみてください。
IPアドレスを固定するため、次にネットワーク設定ファイルを手で修正します。
ネットワーク設定ファイルを修正する
/etc/sysconfig/network-scripts の下に ifcfg-eth0 というファイルがあるはずです。なければ新しく作ります。設定ファイルの詳しいパラメータについては 9.2 インターフェース設定ファイル Red Hat Customer Portal を参照してください。
最低限、以下のような設定が必要になるはずです。
DEVICE=eth0
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=none
IPADDR=192.168.3.200
PREFIX=24
NM_CONTROLLED=no
IPADDR
には、ゲストPCに固定で割り当てたいIPアドレスを指定します。ホストPCやLAN上の他のPCとは異なる値を設定してください。
提示されているホスト側ネットワーク情報を見る限り、ホストが 192.168.3.0/24 に接続されているようですので、同じネットワークセグメントに属するようにするのが良いものと思われます。
BOOTPROTO
はnone
にすることで動的なIPアドレス割り当てがされないようになります。
NM_CONTROLLED
はno
にしておくことでNetworkManagerによる自動設定対象から外れるようになります。
4. ホストWindowsの設定
他のPCからゲストCentOSに割り当てたIPアドレスへの接続が、ホストWindowsのファイアーウォールでせき止められないように、Windows側の設定が必要になる可能性があります。ここの説明は割愛します。
5. その他
ゲストCentOS側にもファイアーウォール等の設定がされているなら、それを解除する必要があるでしょう。そのあたりの設定はもはやVirtualBoxとは独立した話なので、必要ならば新しい質問を起こしてください。
6. 参考情報