AとBという2つのストリームがあった場合、Aのストリームを読み込み、処理を加え、Bのストリームに結果を受け流すような処理はどのように書くのでしょうか。
一旦Aのストリームの内容を書き出して処理を加え、その結果でBのストリームを作る、というような方法しかないのでしょうか。
一旦Aのストリームの内容を書き出して処理を加え、その結果でBのストリームを作る、というような方法しかないのでしょうか。
理想的には
(defun f (in out) (loop (write-char (read-char in) out)))
(defun g (in out) (loop (write-char (read-char in) out)))
(let ((in ...) (out ...) (pipe ...))
(make-thread (lambda () (f in pipe))
(make-thread (lambda () (g pipe out)))
と書きたいのですよね。しかし、(pipe ...)
に相当するものが無いので、CLの範疇では
(defun read-all (in) ...)
(defun f (in) (make-next-input-stream (dosomething (read-all in)))))
(defun g (in) (make-next-input-stream (dosomething (read-all in)))))
(let ((in ...))
(read-all (g (f in))))
とするしか無く、本当のパイプとは似ていない形になってしまいます。いくつか方法が考えられます。
clで(pipe ...)
を実装してしまうこと。しかし、streamクラスはbuilt-in-typeなので継承できません。NG.
追記: gray-streamで拡張できるようです。
http://kurohuku.blogspot.jp/2009/11/gray-stream.html
ここの make-virtual-stream は実質pipeですね。
iolibを使う。(iolib.syscalls:pipe)
はあるのですが、帰ってくるのがFile Descriptor番号なので、いかんせん使いにくい。ラッパがあればいいのですが、ないようです。そこでmkfifo
を使いましょう。
たとえば以下のような感じ。
(unwind-protect
(let ((fifo "/tmp/myfifo")
(in ...) (out ...))
(iolib.syscalls:MKFIFO fifo 255)
(with-open-file (fifoin fifo :direction :input)
(with-open-file (fifoout fifo :direction :output)
(make-thread (lambda () (f in fifoout))
(make-thread (lambda () (g fifoin out))))))
(delete-file fifo))
たぶんうまく行くはず。
sb-unix:unix-pipe
が返してきたFD番号を SB-SYS:make-fd-stream
でストリームに出来ます。これもユーティリティーがあればいいのに。あと、生成したpipeを消す方法がわからないのですが大丈夫なのか不明です。例:
(multiple-value-bind (read-fd write-fd) (sb-unix:unix-pipe)
(let ((pipeout (SB-SYS:make-fd-stream write-fd :output t))
(pipein (SB-SYS:make-fd-stream read-fd :input t)))
...))
iolibがもっとしっかり使いやすくなっていればいいのですけどね。 pipe系の問題としては、lispオブジェクトを渡せないということでしょうか。 charしか流せません。