あるトピックブランチ上のコミット A が、特定のブランチ B (eg. develop) へマージされているとします。
このコミットAがブランチBへマージされた際のマージコミットがどれであるかを判定したいのですが、これはどうやったら実現できますでしょうか。
追記: コミットAがブランチBへマージされるマージコミットとは、ブランチBからfirst parent のみを辿って得られる歴史の上で、一番最古の、コミットAの子孫であるマージコミットのことです。
bash 依存になりますが、以下の方法はいかがでしょうか。
他のシェルでも、プロセス置換が行えるなら同様のことはできると思います。
grep -Fxf \
<(git log --first-parent --merges --pretty=format:%H B; echo) \
<(git log --ancestry-path --merges --pretty=format:%H A..B; echo) \
| tail -n 1
需要がありそうな要望なので、git のみでもっと簡単にできそうな気もしますが、方法を見付けられなかったので他コマンドと組み合わせました。
なお、A が B へマージされたものではなく、Bの最初の子孫から辿り着けるものだった場合、全く関係ない最古のマージコミットが結果として表示されてしまうので注意して下さい。
上記コマンドの各断片の意味は以下の通りです。
grep -Fxf A B
ファイル A と B の共通の行を取り出すイディオム。
ここでは A と B としてコマンドのプロセス置換を記述することにより、ふたつのコマンドの出力の共通行を取り出しています。
git log --first-parent --merges --pretty=format:%H B
Bからfirst parent のみを辿って得られるマージコミットのハッシュのみを列挙します。この後に echo
が続いているのは、最後の出力行に付かない改行を補完するためです。
git log --ancestry-path --merges --pretty=format:%H A..B
Bとその祖先のうち、Aの子孫であるマージコミットのハッシュを列挙します。これも改行を補完するため echo
を付けています。
tail -n 1
標準入力の最後の行を表示します。
これらを組み合わせることによって、
Bからfirst parent のみを辿って得られる歴史の上で、一番最古の、コミットAの子孫であるマージコミット
のハッシュが得られます。
@yoh2 さんの回答に、プロセス置換が利用できない場合や(例: msys)にも利用できるように、改善したものが次です。(かつ、もう少し汎用的な計算をしています。)
#!/bin/bash
CMT=$1
BR=$2
git rev-list --first-parent $CMT..$BR | {
exec 3<&0
{
git rev-list --ancestry-path $CMT..$BR
git rev-parse $CMT
} | {
answer=
while read rev1 <&3; do
while true; do
if ! read rev2; then
break 2
elif [ $rev1 = $rev2 ]
then
answer=$rev1
break
fi
done
done
echo $answer
}
exec 3<&-
}
Find merge commit which include a specific commit というまさにこれの英語版を本家で見つけました。
一番洗練されてると思ったのは、 @robinst の回答で、
[alias]
find-merge = "!sh -c 'commit=$0 && branch=${1:-HEAD} && (git rev-list $commit..$branch --ancestry-path | cat -n; git rev-list $commit..$branch --first-parent | cat -n) | sort -k2 | uniq -f1 -d | sort -n | tail -1 | cut -f2'"
show-merge = "!sh -c 'merge=$(git find-merge $0 $1) && [ -n \"$merge\" ] && git show $merge'"
を gitconfig に追加することでした。 (そして悔しいことに、多分これは msys, つまり windows の git 環境でも利用可能だと思われます。)