お世話様です。
Rustの習作をかねて以下のようなコードを書いております。
環境は以下の通りです。
- nightly-x86_64-pc-windows-gnu (default)
- rustc 1.74.0-nightly (62ebe3a2b 2023-09-08)
trait Generator
{
type T;
fn generate(&mut self)->Self::T;
}
trait Distributor{
type T;
type U;
type G:Generator<T=Self::U>;
fn generator(&mut self)->&mut Self::G;
fn toss(&mut self)->Self::T
{
let mut gen=self.generator();
loop{
let candidate=gen.generate();
return match self.conv(candidate) {
None => continue,
Some(s) => s
};
}
}
fn conv(&self,scr:Self::U)->Option<Self::T>;
}
fn main() {
}
概略Generator
にて得た値をDistributor
で変換して値を得るという使用用途を想定しております。
さてこのとき、conv
で受容できる値域以外ではNone
を返却することで再びgenerate
関数を呼びだし、成功するまでループするようtoss
関数のデフォルト実装を行いました。
これをコンパイルしようとしたところ、当然let mut gen=self.generator();
でmutable borrowが発生しその後ループの内方でself.conv
を呼び出したためborrow checkではじかれてエラーになりました。このコンパイルエラーの意図も理由も理解は出来るモノであります。
また、以下のように書き直すことで問題なくビルドできることも理解できております。
fn toss(&mut self)->Self::T
{
loop{
let candidate=self.generator().generate();
return match self.conv(candidate) {
None => continue,
Some(s) => s
};
}
}
上記のような実装を行った場合、基本的には問題はないと思われます。しかしながら、self.generator()
の処理が複雑で有った場合、余計なオーバーヘッドコストが発生する場合を考えると余り望ましくないシナリオの発生を予見できることもまた事実です。
このような場合、例えばGenerator
をRefCell
で包んでしまうなどの方策は思い浮かんだのですが、他に妙案が有ればご教授いただきたく質問させていただきました。
以上よろしく御願い致します。