mpm preforkの設定値についてApacheの公式ドキュメントや有識者のブログを読んだのですがいまいち理解できません。
各設定値の考え方や、設定しなかった場合などの挙動について質問させてください。
環境
環境 | バージョン |
---|---|
Server | Ubuntu20.04 |
Web Server | Apache 2.4.41 |
PHP | PHP 7.4.3 |
大まかなサイトのアクセス状況
サイト1ページの総リクエスト数: 80 requests程度
1分間あたりのユーザー数:平時は5~10人、集中時は15~30人程度
注意点
1ページの表示は80 requests程度で構成されており、ほとんどが画像とjs,cssのリクエストになります。
ただメインのdocumentの処理が非常に重たく、PHPのmemory_limit
では256MB
を設定する必要があるほどで、1~20秒程度の応答速度になることもあります。
mpm_prefork.conf(初期値)
設定項目 | 初期値 | 意味 |
---|---|---|
StartServers | 5 | Apache起動時の起動プロセス数 |
MinSpareServers | 5 | 待機プロセス数の最小値 |
MaxSpareServers | 20 | 待機プロセス数の最大値 |
MaxRequestWorkers | 150 | 同時に処理できる最大数 |
MaxConnectionsPerChild | 0 | 子プロセスが稼働中に扱うリクエスト数の上限 |
mpm_prefork.conf(私の環境)
設定項目 | 設定値 |
---|---|
StartServers | 200 |
MinSpareServers | 80 |
MaxSpareServers | 80 |
ServerLimit | 700 |
MaxRequestWorkers | 700 |
MaxConnectionsPerChild | 10000 |
質問したいこと
- 私の環境では
ServerLimit
が設定されていますが、ServerLimit
とMaxRequestWorkers
の違いがいまいちわかりません。例えばメモリのキャパシティ的にServerLimit:700
としていても、実際の処理性能的にはMaxRequestWorkers:100
とするみたいなことがあるのでしょうか? - そもそもかもしれませんが、
ServerLimit
が設定されていない場合はどのような挙動になるのでしょうか? Min/MaxSpareServers
は1ページ当たりの総リクエスト数を捌ける値にするべきでしょうか?それとも、Apacheの初期値の様に5~20でも、1ページで80リクエストのアクセスを捌くことは可能なのでしょうか?MaxConnectionsPerChild
は初期値では0(無制限)
となっていますが、多くのブログでは10000
や100000
に設定しているケースが多い様に思えます。実際の運用ではどちらが良いのでしょうか?
上記の疑問点に知見のある方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけると幸いです。
宜しくお願い申し上げます。