rubyではgemfileでプロジェクトごとに必要なパッケージを管理できますが、
pythonではどのようにすれば良いのでしょうか。
ちなみにdjangoを使った開発を想定しています。
gemfile相当というと、pipのrequirements.txt が使えるのではないかと思います。
pip freeze > requirements.txt
で現在の環境の状態が収集でき
pip install -r requirements.txt
で別の環境に同じパッケージをインストールすることができます。
例えば、virtualenvであるディレクトリにインストールしたものと同じバージョンを別のディレクトリに適用したい場合
Windows , python 2.7 の場合です。
Linuxなどでは scripts\activate
コマンドを . bin/activate
としてください。あとは同様にできると思います。
virtualenvでマシンの環境を汚さないように作っています。
virtualenv未導入の場合は pip install virtualenv
などとしてインストールしておいてください。
ログは大分省略しています。
djangoは今日時点ではバージョン指定しなければ1.8がインストールされますが、あえて1.7を指定しています。
D:\Work\so8754>virtualenv yyy
New python executable in yyy\Scripts\python.exe
Installing setuptools, pip...done.
D:\Work\so8754>cd yyy
D:\Work\so8754\yyy>Scripts\activate
(yyy) D:\Work\so8754\yyy>pip install django==1.7
Successfully installed django-1.7
(yyy) D:\Work\so8754\yyy>pip install pillow
Successfully installed pillow-2.8.1
(yyy) D:\Work\so8754\yyy>pip freeze > requirements.txt
(yyy) D:\Work\so8754\yyy>deactivate
D:\Work\so8754\yyy>
requirements.txt の中身は以下の様になっています。
Django==1.7
Pillow==2.8.1
このファイルを使って別のディレクトリに同じパッケージをインストールします。
D:\Work\so8754\yyy>cd ..
D:\Work\so8754>virtualenv zzz
D:\Work\so8754>cd zzz
D:\Work\so8754\zzz>scripts\activate
(zzz) D:\Work\so8754\zzz>copy ..\yyy\requirements.txt .
1 個のファイルをコピーしました。
(zzz) D:\Work\so8754\zzz>pip install -r requirements.txt
Collecting Django==1.7 (from -r requirements.txt (line 1))
Using cached Django-1.7-py2.py3-none-any.whl
Collecting Pillow==2.8.1 (from -r requirements.txt (line 2))
Using cached Pillow-2.8.1-cp27-none-win32.whl
Installing collected packages: Pillow, Django
Successfully installed Django-1.7 Pillow-2.8.1
(zzz) D:\Work\so8754\zzz>
djangoが1.7が入っているのがわかると思います。
また、別バージョンに更新したい場合はまず zzz\requirements.txt を以下の様に書き換えます
Django
Pillow==2.8.1
Djangoのバージョンを指定しなかったので、最新版を指定します( 用途に応じて Django==1.8
などとしても問題ありません )。
次のコマンドを実行します。
(zzz) D:\Work\so8754\zzz>pip install --upgrade -r requirements.txt
Requirement already up-to-date: Pillow==2.8.1 ...
...
Successfully uninstalled Django-1.7
Successfully installed Django-1.8
Django 1.7 がアンインストールされて、1.8 がインストールされたことがわかると思います。
virtualenvwrapperを使う場合は、mkvirtualenv 環境名 -r requirements.txt
などとして作成と同時にインストールもできたと思います。
「プロジェクトごと」とあるので, おそらくプロジェクトごとに異なるライブラリを使う想定で回答します.
virtualenv という Python のバージョンや依存ライブラリが異なる複数の環境を扱えるツールがあります.
またこれをラップした virtualenvwrapper というものもあります.
これらのツールでそのプロジェクト専用の環境を作り, setuptools (easy_install コマンド) もしくは pip でその個別の環境に依存ライブラリのパッケージをインストールすることになります.