斎藤康毅著「ゼロから作るDeep Learning」(オライリー・ジャパン)でP.162の【5.7.4 誤差逆伝搬法を使った学習】項、以下のプログラムコードのパラメーター更新部分に関してです。
for key in ('W1', 'b1', 'W2', 'b2'):
network.params[key] -= learning_rate * grads[key]
の部分について
network.params[key] -= learning_rate * grads[key]
を
network.params[key] = network.params[key] - learning_rate * grads[key]
としてしまうとうまく学習できずに正解率も一定となってしまいます。
自分なりに調べて考えた結果、-=とした時とは異なり元々生成したTwoLayerNetオブジェクトが持つparamsプロパティとは全く違うアドレスに保存されているオブジェクトを繰り返し作り出し、それを更新する事になる為、このコードの後で算出する正解率がおかしくなってしまうのではないかとざっくり考えております。
しかし、これが見当違いなのかどうかさえ分からずスタックしています。
もしこちらの書籍を学習済みでお分かりになる方がいらっしゃいましたら教えて頂けると助かります。
追記
ご回答頂いた内容を考慮しながら考え,
TwoLayerNetを生成した時に生成したnet.params[パラメータ]のアドレスをいつも参照する為、代入演算子を使用する事でアドレスを変更しないようにしている、
事が判明したのですが何故net.params[パラメータ]のアドレスをいつも参照するのか理由がわかりません。
再現できるか簡単なプログラムで検証しましたが、この場合予想通り累積演算子でアドレスが変わってもtestクラスのインスタンスプロパティself.aも同じアドレスを参照していました。
import numpy as np
class test:
def __init__(self, b):
self.a = b
def in_instance(self):
print(id(self.a))
input_b = np.array([1, 2, 3])
added_c = np.array([2, 3, 4])
test = test(input_b)
print(id(test.a))
test.a = test.a + added_c
# test.a += added_c
print(id(test.a))
test.in_instance()
という事はこのtestクラスの中で別クラスのインスタンスを生成する事をこの本のコードではしているので、
a(TwoLayerNet)クラスの中でaクラスがもつプロパティを引数としてb(AffineやRelu)クラスのインスタンスを生成すると、その引数はいつも元々aクラスがもつプロパティのアドレスを参照するように保持されるという事になりそうです。
だからTwoLayerNetを生成した時に生成したnet.params[パラメータ]のアドレスが変わってしまうとパラメータが更新されずに勾配が一定になってしまう。
これはクロージャのクラス版みたいなものなのでしょうか。