【Python環境】に話を限ると正しくないように感じます。
/a/b/c/d/bin
にpython実行ファイルやpip実行ファイルがあるとします。
そこのpip実行ファイルでパッケージをインストールすると、/a/b/c/d/lib/pythonX.Y/site-packages
というディレクトリにファイルが置かれます。(X.Y はバージョン番号)
そこのpython実行ファイルを起動すると(特別なオプションを付けたりしなければ)上記のディレクトリがパッケージの探索パスに追加されます。
pipの実行ファイルにはそれに対応したpython実行ファイルが存在し、
python実行ファイルにはそれに対応したsite-packagesディレクトリが存在する、
実のところ【Python環境】と呼ばれている概念はただこれだけの仕組みの上で成り立っています。
【仮想環境】と呼ばれているものは、すごく簡単には/a/b/c/d/bin
や/a/b/c/d/lib/pythonX.Y/site-packages
というようなディレクトリ構造を準備して、/a/b/c/d/bin
にpython実行ファイルやpip実行ファイルを配置するというだけのことです。
そして、【仮想環境を切り替える】という行為は、単純に/a/b/c/d/bin
というパスが他の場所よりも優先されるようにするというだけの話です。
(プロンプトの変更はもののついでです)
【Python環境】に限って言えば、【普通のPython環境】と【AnacondaのPython環境】を分けて考える理由は なく、コマンドのオプションや使い方、どこにディレクトリを作るかという違いなどはありますが仕組みが違うということはないように感じます。
Anacondaの特徴は【Python環境】以外にあります。AnacondaはPython以外のバイナリイメージも提供しているからです。
Python用のパッケージで、C言語で書かれた(Unix系OSの用語としての)ライブラリがまずあって、それへのアクセス用インタフェースだけを提供しているようなものがあります。
その場合、C言語で書かれたライブラリを先にインストールして使える状態にしておかなければなりません。
そういったものでWindowsだと準備が大変だったりするものでも、AnacondaならAnacondaのディレクトリの中にコンパイル済みバイナリをインストールしてくれるという利点があります。
そのようなバイナリファイル群に関しても、OSとは切り離された閉じた環境を楽に作れるのがAnacondaの特徴です。
(最近はpipでインストールした時も、必要なバイナリをsite-packages配下に入れてくれるケースも増えているので、昔よりAnacondaのありがたみは薄れたように感じます)
conda activate
した環境へ, そうでなければそのツールに依るし最悪環境が(システムが)破壊されます。conda環境の場所は conda info -e で (またconda deactivate
した時の Python環境もあるので, 図は微妙)