ソニーのSPRESENSEサポート担当です。
Visual Studio Codeでデバッガ(LPC-Link2)を使うやり方についてこちらで改めて確認いたしました。
お使いの環境条件によっては、ご指摘のtimeoutのエラーが発生することがあるようです。
【問題となっている症状】
Visual Studio Codeにてデバッガ接続時に
Failed to launch OpenOCD GDB Server: Timeout.
のメッセージが出力される。
【考えられる原因】
デバッガ起動時に稼働するOpenOCDのCMSIS-DAPコマンドにてCMD_INFOが失敗するとこのような
timeoutが発生します。
原因はLPC-Link2に対するデバイスドライバーの問題と思われます。
【前提条件】
- LPC-LINK2基板へのCMSIS-DAP FWを焼いている。
- NXP社提供のLPC-LINK2ドライバのインストールをしている。
- SWDのコネクタを設けたSPRESENSEの拡張基板とLPC-Link2をコネクタで接続している。
以下の手順で解決ができる可能性が高いため、一度お試し願えますでしょうか?
【対応方法】
次の手順に従って、デバイスマネージャから該当するLPC-LINK2デバイスを一旦削除します。
- 接続不能になったLPC-LINK2を接続した状態でデバイスマネージャーを開きます。
- [表⽰] -> [デバイス(接続別)] に切り替えます。
- LPC-LINK2が接続されている階層を開きます。
(PC番号) -> ACPI x64 ベース PC -> Microsoft ACPI-Compliant System -> PCI Express ルート コンプレックス->Intel(R) USB 3.0 eXtensible Host Controller - 1.0(Microsoft) -> USB ルート ハブ (USB 3.0) -> USB Composite Device
- [CMSIS-DAP]で右クリックし、プロパティを開きます。
- [イベント]タブの[情報]内の「デバイス USB\VID_1FC9&PID_0090&MI_00\6& (ここがID) &1&0000 が構成されました。」をコピーして、デバイスのIDを控えておきます。
- LPC-LINK2を取り外し、再度デバイスマネージャーを開きます。
- [表⽰] -> [⾮表⽰のデバイスの表⽰] にチェックします。
- 3の⼿順で再度LPC-LINK2の階層を開きます。
- 階層を開くと、半透明の[USB Composite Device]が複数出てきます。それを開いて[CMSIS-DAP]などが含まれているものを探します。
- 4,5の⼿順でデバイスのIDを確認して、先ほど控えたLPC-LINK2のIDと⼀致するものを探します。(LPC-LINK2の個体ごとにドライバが割り当てられています)
- 該当のデバイスが⾒つかりましたら、[CMSIS-DAP]の⼀つ上の階層の[USB Composite Device]上で右クリックして、 [デバイスのアンインストール] -> [アンインストール]で、アンインストールします。
- アンインストールが終わりましたら、再度LPC-LINK2を接続して動作するか確認します。
上記対応でOpenOCDとICEとの接続が可能になれば、Visual Studio Codeでのデバッガの利用が可能になると思われます。
今後ともSPRESENSEをどうぞよろしくお願いいたします。
SPRESENSEサポートチーム