ディスク5本でRAID5を組む想定です。
ストレージであればRAID5は普通使いません。6(または同等以上のメーカー独自方式)一択です。
別途、ホットスペア2本を搭載想定です。
ホットスペアの本数は固定で考えてはいけません。ディスク本数が多いならホットスペアにするディスクも増やすべきですし、筐体内でしか構成できないなど制限があればそれにも従う必要があります。
小さいディスクをたくさん積んだ場合、万が一故障した時に被害が小さくて済みますが、数が多い分頻発する恐れがあると思えます。
大きいディスクを少数積んだ場合、数が少ないので故障発生の可能性は減りますが、故障した場合の被害が大きくなると思います。
ディスク本数が多ければ故障も増えるので、その点では本数が少ないほうがよいのは間違いないです。しかし、故障で被害が生じた場合、その被害は、どちらも質問の例では20TBです。故障した場合の被害を下げるなら、20TBのボリュームを作るのではなく、10TB×2にするとかそういう検討が必要です。
というところで前提がいろいろおかしいです。
ワークロードが書かれてないのですが、まずワークロード次第でディスクの種類を選択します。ランダムアクセスが多いならSAS、アーカイブ的な使い方ならSATA、とかです。コストが高いからランダムアクセスが多いけどSATAにする、というようなことは普通ありません。DASにすることを検討します。逆に、アーカイブなのにSASにする、ということも通常ありません。真っ先にコスト削減のターゲットになります。
RAID構成は前述の通り6(または同等以上のメーカー独自方式)一択です。ほかのRAIDを検討する必要があるなら、これもDASへの切り替えの方をまず検討した方がよいです。
RAID1セットのディスク本数の推奨の構成(例えば8D+2P)みたいなのはメーカーが持っているので、それに従えばあとはほぼ機械的に構成は決まります。推奨は推奨なので、違う構成にすることもありますが、裏付けが必要です。製品の仕様もあり、例えば2D+2Pみたいな構成はストレージではサポートされてないと思います。
基本的には同じディスクの種類でコストが高いものを選択する理由はありません。なので、
300GB×5=1.5TB(実効容量1.2TB) × 17組 ≧ 20TB
900GB×5=4.5TB(実効容量3.6TB) × 6組 ≧ 20TB
のどっちがいいか、という疑問には普通ならないわけです。
ディスクの種類云々はディスクオンリーだったころの話で、最近はSSD+そこそこの性能のディスクという構成で大容量とか低コストを実現することもあるので、一概には言えなくなってきています。
いずれにせよ、製品ごとの推奨構成はありますので、結局はメーカーに相談するのが一番早道で確実です。
どちらかというとストレージ設計でめんどくさいのは、用途と容量、将来の拡張の必要性みたいなところを整理するところです。ここを間違えると、必要な性能が出ない、容量が足りないが仕様いっぱいいっぱいで拡張がままならない、とかそういうことになります。
たとえば、バックアップのことが書かれていますが、容量だけ考えてSATAのボリューム使ってD2D2Tしようとしたらバックアップ周期に全然間に合わない、とかそういう事例もあります。
25GB, 500GB, 1TB
とかのキリがいい数字にしておいた方が分かりやすそうです。