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JPAのエンティティクラスに、equalsメソッドやhashCodeメソッドは明示的に実装する必要がありますか?
またその場合、主キーのみに基いて比較判定する処理であれば良いですか?

それとも、@Idアノテーションがついているだけで良いですか?
(JPAの内部で@Id付きフィールドを探して比較してくれる?)

@Embeddableを付けた複合主キークラスは、equalshashCodeを実装しなければならない、ということは、以下サイトで知りましたが・・・
http://enterprisegeeks.hatenablog.com/entry/2015/04/27/134840

関連しそうな情報を見つけましたが、英語が苦手なせいか、よく分かりませんでした:
https://stackoverflow.com/questions/4388360/should-i-write-equals-methods-in-jpa-entities
https://developer.jboss.org/wiki/EqualsandHashCode

2 件の回答 2

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(既に正しいと私が考える回答は出ていますが、別の説明を試みてみます)


一般的なクラス設計の話として、Effective Java 第3版 第3章 項目10 "equals をオーバーライドするときは一般契約に従う" に次のように書かれています:

equals メソッドをオーバーライドするのは簡単なように思えますが、間違ったやり方でオーバーライドしてしまう方法はたくさんあり、その結果は悲惨なものになります。問題を避ける最も簡単な方法は、equalsメソッドをオーバーライドしないことです。
(中略)
では、いつ equals をオーバーライドするのが適切でしょうか。それは、クラスが単なるオブジェクトの同一性とは異なる論理的等価性(logical equality)という概念を持っていて、かつスーパークラスがequalsをオーバーライドしていないときです。

JPAエンティティクラスはどうかというと、論理的等価性はあります(簡単にいうと@Idフィールドの値が同じであれば論理的に等価です(※十分条件であって必要条件ではない))。
ただし、JPAフレームワークは、論理的に等価であればデフォルト実装のequalstrueになるよう(可能な限り)取り計らってくれますので、デフォルト実装で大抵の場合うまく動きます。


質問文に書かれているリンクより新しく具体的な説明がHibernateのユーザガイドにあります。

Generally, this is pertinent for user-defined classes used as composite identifiers. Beyond this one very specific use case and few others we will discuss below, you may want to consider not implementing equals/hashCode altogether.


質問文に対するそれぞれの回答としては:

JPAのエンティティクラスに、equalsメソッドやhashCodeメソッドは明示的に実装する必要がありますか?

通常は不要です。(原理主義的には実装するのが正しいですが、それより誤った実装を行ってしまうリスクを懸念すべきです。)

またその場合、主キーのみに基いて比較判定する処理であれば良いですか?

(これはequalsのオーバーライドが難しいことの1つの具体例ですが)
一般的にはこの考えは誤っています。
例えば @Id@GeneratedValue で決定するJPAエンティティクラスは、永続化するまで主キーがありません。

それとも、@Idアノテーションがついているだけで良いですか?
(JPAの内部で@Id付きフィールドを探して比較してくれる?)

通常はその考えで良いです。
(同一Persistence Contextでは)同一@Idは同一インスタンスとなるよう取り計らってくれるので、@Idが同じなら ==trueであり、すなわちequalstrueになります。

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  • 本文中に「デフォルト実装で大抵の場合うまく動きます」と書きましたが、うまく動かない場合はどういうときかというと、異なる Session で取得したエンティティを混在して取り扱う場合です。このような状況が発生し得る場合にどう実装すべきか、についてもリンクしたHibernateリファレンスに書かれています。 Commented 2022年3月13日 2:27
  • 次の記事で本当に正しい equals, hashCode を実装するための考察がありました(取り敢えず文末の実装例だけでも見てみてください): (Hopefully) the final article about equals and hashCode for JPA entities with DB-generated IDs Commented 2023年7月20日 2:45
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まず、equalshashCodeのオーバーライドが重要になってくるのは、主にオブジェクトをSetMapといったコレクションに入れる場合です。
コレクションの内部処理がequalshashCodeに依存しているためです。
なので、エンティティオブジェクトをコレクションに入れたり、比較したりする必要がないのなら、equalshashCodeのオーバーライドが必要というわけではないでしょう。

(JPAの内部で@Id付きフィールドを探して比較してくれる?)

このようなことはしてくれないと思います。
APIリファレンスにもそんなことは書いてありませんし。

この記事を読むと以下の様な見解になります。
エンティティクラスではequalshashCodeをオーバーライドするのがベストプラクティスです。
ひとつのセッションの中でセッションにアタッチされたエンティティオブジェクトだけを扱うのであれば、JPAプロバイダがインスタンス管理をしてくれるのでObject#equalsそのままでも問題なく扱えますが、普通はそうはいきません。
複数のセッションにまたがってエンティティオブジェクトを扱う場合、JPAプロバイダはインスタンスを管理しきれないので、同じレコードを表すオブジェクトが異なるインスタンスになります。
この場合、equalsをオーバーライドしないと適切な比較ができません。
また、equalsで比較するのは、JPAプロバイダが自動生成するIDよりも、アプリ側でセットするユニークなフィールド(自然キーがベスト)がいいようです。
これは単にIDの自動生成前でもequalsを使えるようにするためです。
その必要がなければ自動生成するIDを比較するだけでよさそうですが。

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  • 「複数のセッションにまたがってエンティティオブジェクトを扱う」というの状況が想像できないのですが、具体例としてどのような状況があるでしょうか?
    – mok2pok
    Commented 2017年3月6日 3:09
  • 例えば、こういうのですか?: (1)ユーザがエンティティAを画面に表示しようとする (2)JPAがDBからエンティティAの情報を取得し、エンティティAのインスタンスA-1を作る (3)JPAがインスタンスA-1をキャッシュしておく (4)ここで一度セッションが終わる (5)ユーザが画面に表示されたエンティティAの内容を修正し、保存しようとする (6)アプリケーション(JPAではない)は画面の入力内容からエンティティAのインスタンスA-2を作る (7)JPAがhashCode/equalsを使って「A-2と同じとみなせるインスタンス」をキャッシュから探す (8)JPAがキャッシュしたA-1にA-2の内容を上書き、DBにも変更を反映する
    – mok2pok
    Commented 2017年3月6日 3:19
  • ↑この例の場合、hashCode/equalsが適切にoverrideされていないと、JPAがA-1とA-2は別ものと判断してしまい、(8)のキャッシュへの反映がうまくいかず、この後で再びエンティティAを取得しようとしたとき、JPAが「変更されていないA-1」を返してしまう・・・のでしょうか?(だとしたら@Idアノテーションは何のため?)
    – mok2pok
    Commented 2017年3月6日 3:22
  • エンティティキャッシュの動作は実装によって違うでしょうし、無いこともあるので、それを前提に考えるべきではないと思います。記事では、①とあるクエリでエンティティを取得して、②一旦セッションを閉じて、③新しいセッションで同じクエリでエンティティを取得したとき、①のインスタンスと③のインスタンスが別になるとあります。また、アプリケーション側で作ったインスタンスとJPAで取ったインスタンスを比較したいときももちろんObject#equalsでは不適切です。前者はアプリケーション側でなんらかの計算のためにエンティティを保持するようなケースなので、そういう処理を将来にわたって書かないことがはっきりしているならequalsのオーバーライドが必要というわけではないと思います。
    – kaitoy
    Commented 2017年3月6日 16:49

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