私自身はコメントしたように「その要望自体を止めた方が良い」という意見ですが、顧客要望/業務命令とかでそうも言っていられない場合もあるでしょうから、思考実験として。
意見の基は @774RR さんコメントのような情報や、「Visual C++ ファイルの再配布 の 個々の再頒布可能ファイルをインストールする に出来ますとはありますが、サービス上の理由から、このインストール場所は使用しないことをお勧めします。
」とも書かれている内容などです。
一番作業量が少ないのは @sayuri さんのコメントのように、32bitプログラムだけを動作させることでしょう。
64bitWindowsであってもWOW64の仕組みで32bitプログラムは動作します。
プログラムやデータのメンテナンス等も1つで済ませられるでしょう。
類似の考え方で、64bitWindowsでは64bitアプリケーションを使いたいなら、それぞれのbit数に対応するプログラムだけを作成・インストール・動作させることでしょう。
上記いずれでも、bit数を判断して切り替えるプログラムは不要になります。
32bit/64bit両方を作成してインストールし、別プログラムで判断して切り替える方式を変えたくない場合は、何も変えずに全てを単一のディレクトリに配置することはできません。
何かを変える必要がありますが、上記の次に作業量が少ないのは32bit/64bit毎にディレクトリを分けることだと思われます。
- 並列に32bit:
x86
と64bit:x64
のようにディレクトリを作成して分ける
あるいは初期のメインのディレクトリを32bitで使用し、その下に64bit用ディレクトリを作成して分ける
- 起動用アプリケーション A からそれぞれのアプリケーション B,C がある場所をカレントディレクトリとして起動する
- DLL以外のbit数にかかわらず共通な設定・構成・オプション等のデータファイルへのアクセスは、カレントディレクトリを基点とするのではなく、設定用やデータ用ディレクトリという変数や情報を作って、そこを基点にしてアクセスする
「MFCアプリと同ディレクトリに再頒布DLLを置く」という要望には合っていないですが、もう一つの方法として以下が考えられます。
- アプリケーション A,B,C は同じディレクトリに置く
- 再頒布DLLはその下に並列に32bit:
x86
と64bit:x64
のようにディレクトリを作成して分ける
- 起動用アプリケーションA で B,C を起動する前に、環境変数の
PATH
に対応するbit数の再頒布DLLディレクトリを追加してから B,C を起動する
一応こんな記事の内容にも注意しておいてください。
DLL の植え付けの脆弱性のトリアージ
サービス上の理由から、このインストール場所は使用しないことをお勧めします。
とも書かれていますよ。