追記 2019-03-21T21:26:20+09:00
F(0) から F(1) までの要素に、 F(2) = F(0)+F(1) = 0+1 を追加したもの とありますが、どこで足し算をしているのでしょうか。
return A + [A[-1] + A[-2]]
の部分になります。これは、前述した通り「リストA
と リスト[A[-1] + A[-2]]
を連結する操作」ですが、リスト[A[-1] + A[-2]]
とは「リストA
の一番最後の要素(A[-1]
)とリストA
の後ろから2番めの要素(A[-2]
)と足したもの」です。
A[-1] + A[-2]は連結ということは承知しましたが、そうなるとさらに、return [0]と[0,1]しか返り値がないのに、F(2)がどのように生成されたのかわかりません。
これは上記と関連して、 A[-1] + A[-2]
は整数と整数を加算した結果、すなわち整数です。そして、これを[]
で囲ったもの、すなわち[A[-1] + A[-2]]
はリストになり、同じくリストであるA
と加算したA + [A[-1] + A[-2]]
もリストになります。
まとめると、以下のようになります。
A
はリストA[-1]
、A[-2]
、A[-1] + A[-2]
は整数[A[-1] + A[-2]]
、A + [A[-1] + A[-2]]
はリスト
さて、F(2)
の場合ですが、fib(2)
の場合はreturn A + [A[-1] + A[-2]]
に渡されるA
が[0, 1]
であり、以下のように処理されます。
return [0, 1] + [[0, 1][-1] + [0, 1][-2]] # A = [0, 1]を代入した
return [0, 1] + [1 + 0] # リストにアクセスした
return [0, 1] + [1] # 足し算が行われた
return [0, 1, 1] # リストの連結が行われた
というように、fib(2)
では [0, 1, 1]
が返されます。