INT34-C. 負のビット数のシフトやオペランドのビット数以上のシフトを行わないで説明されていますが、
右オペランドの値が負または格上げされた左オペランドのビット幅以上である時、シフト動作は未定義となる (「未定義の動作51」を参照 )。
Undefined Behavior; 未定義の動作とは、Implementation-Defined Behavior; 処理系定義の動作とは異なり、どのような結果が引き起こされても文句は言えません。
ただし具体的には、質問Intel x86プロセッサ向けコンパイラーであれば、SHL
;論理左シフトやSAL
;算術左シフト命令が生成されることが想定されます。しかし、Intel x86プロセッサのtSHL
命令・SAL
命令は共に下位5bitしか参照せずにシフトを行います。例えばx <<= 2033
と記述した場合、コンパイラーはtSHL =EAX, t33
というコードを生成しますが、Intel x86プロセッサはx <<;= 20
であり、t1
は一旦Integer Promotion; 整数拡張を受けます。そのため、20bit以下相当の処理系(MS-DOSなど)であれば未定義動作しか行わず全部ゼロにはならない、20bitより大きいの処理系であれば問題といったこともありません。得ます。(実例としてはVisual StudioのDebugビルド)
上記のようにややこしい話となるため、安全を考えれば左シフト演算で故意に溢れさせるのは避けるべき行為と言えますです。