なんか回答つかないっすけど1つめの回答は
- ほぼ同じことができる
- なのでオーバーライドオーバーロードを
template
にできるならそっちのほうが良い
void func(int x, int y) { ... }
void func(double x, double y) { ... }
が 全く同じこと を内部でしているのであれば「同じコードを2回書いている」ってことで、プログラマの理想の一つ「怠惰」から見てよろしくないってことになります。バグが見つかったら2つとも直す必要がありますし、それを人手で行うと漏れが出ます。全く同じことを繰り返さないようにするための template
ですから
template<typename T>
void func(T x, T y) { ... }
とするほうが望ましいわけです。そういう意味でオーバーライドオーバーロードを template
化できるのであれば、すべきであろう、というのが1つ目の答えとなりそうです。
ただし、できるのであれば、という但し書きが付きます。よくあるのはそこがボトルネックになっていて1クロックでも速くしたいとか、ここで精度落ちしてるから特定の型に特化したアルゴリズムを使う必要があるとか。そういう場合には template
より「普通の関数」を複数実装するほうがわかりやすかったりします。
template
を多用しすぎるとコンパイル・リンク時間が長くなるとかもありますしね。
2つ目、違いは?という質問への答えは
- 「通常の関数」があって、オーバーロード規則に従い fit するものと
- 「関数テンプレート」があって fit するものと、
両方があるときは前者が使われます。コンパイル時だけでなくリンク時にも処理が行われ
template 関数で同じ関数が複数定義される場合
の答えの後半の通り、
- 非
template
な関数な通常関数は STRONG symbol となる template
を具現化した関数は weak symbol となる- weak が複数個あって STORNG がない場合は weak が1つだけ残る
- weak と STRONG が両方あると STRONG が使われる (weak は捨てられる)
関数テンプレートの具現化と通常の関数が両方あるときは、通常の関数が残ります。
(この辺が悩ましいコードはたいてい ODR 違反だったりする)
直接関係ないけど気になったこと。
用語「テンプレート関数」はおかしいです。 template
は文字通り [鋳型] です。 template
な関数があるわけではありません。ここをはき違えるとこの先の理解が遅くなります。
「関数テンプレート」なら日本語として正確です。関数テンプレートは、具現化して初めて関数になります。同様「テンプレートクラス」はおかしくて、「クラステンプレート」なら正確です。クラステンプレートを具現化して初めてクラスになります。
「まだ関数じゃない」 (P.K.Dick) 。些細な違い?いや、本質だとオイラは思う。