b が 0x00000001 の場合、
(b ^ (b >> 31)) = 0x00000001
ですね。
以下、myabs()
の説明です。
絶対値を求めるなら、
- 元の数値が 0以上ならそのまま
- 元の数値が負数なら符号を反転
とすれば良いわけです。ここに、2の補数の
- 全てのビットを反転して +1 すると値の符号が反転する。
- 最上位ビットは符号である。
という特徴を活かします。
b >> 31
は、最上位ビットで他の31ビットを塗りつぶします。
つまり、
b
が 0 以上なら 0b
が負数なら -1 (全てのビットが 1)
となります。
従って (b ^ (b >> 31))
は
b
が 0 以上なら何も起きない (b >> 31
が 0 だから)b
が負数ならb
のビットが全て反転する (b >> 31
は全てのビットが 1 だから)
ということになります。
また - (b >> 31)
の部分ですが、これは
b
が 0 以上なら 0 (b >> 31
が 0 だから)b
が負数なら +1 (b >> 31
が -1 だから)
となります。
以上の処理により、
b
が 0 以上なら何もせずb
のままb
が負数ならビットを反転して +1 する (つまり符号を反転する)
という処理が実現できていることになり、絶対値が求まります。