いきなり表題の件について結論を書くと、表題とご質問の文面のように、直接エンティティクラスの中にCGPoint
型のプロパティを持つのは不可能であろうと言うことです。
Core Dataのエンティティが内部的に保持できるのは、モデルエディターのTypeポップアップに表示されるものだけです。あなたが設定されたように、Trasnformableを使用すると、クラスのプロパティには他のデータ型をもたせ、内部的にはサポートされているデータ型に変換して保持する、と言うことができるようになっているのですが、 Transformableの機構は参照型(class
)のみをサポートしており、値型からの変換はサポートしていない ようです。
と言うわけで代替案として、CGPoint
をNSValue
に変換して設定するようにしてはどうでしょうか。
NSValue
はNSCoding
に適合しているので、ValueTransformer
を自前で書かなくても使える
CGPoint
とNSValue
との間では単純なブリッジング型の変換(as
キャスト)が使える
と言うわけで、かなり「そのまま保存する」に近いことができると思います。
モデルエディターでcenter
を選び、Data Model Inspectorの部分で、 Custom Class をNSValue
に設定します。(Value Transformation と、 Module はデフォルトのままにしておく。)
この状態でモデルクラスを作成してやると、@NSManaged public var center: NSValue?
のような行ができるはずですので、こんな書き方ができるようになります。
newItem.center = center as NSValue
使うときはざっくりとその逆でこんな感じです。
let center: CGPoint = item.center as? CGPoint ?? CGPoint.zero
as
キャストさえ面倒だと言うのなら、さらにこんな計算型プロパティを付け加えておく手もあります。
import Foundation
import CoreGraphics
extension Item {
public var centerPoint: CGPoint {
get {
return center as? CGPoint ?? CGPoint.zero
}
set {
center = newValue as NSValue
}
}
}
なお、ちなみに計算型プロパティがありならば、x
, y
をItem
エンティティのDouble型Attributeにしてしまい、こんな計算型プロパティを定義してしまう手もあります。
import Foundation
import CoreData
extension Item {
@nonobjc public class func fetchRequest() -> NSFetchRequest<Item> {
return NSFetchRequest<Item>(entityName: "Item")
}
@NSManaged public var x: Double
@NSManaged public var y: Double
@NSManaged public var title: String?
}
extension Item {
public var center: CGPoint {
get {
return CGPoint(x: x, y: y)
}
set {
x = Double(newValue.x)
y = Double(newValue.y)
}
}
}
この方がx
やy
なんかのプロパティを検索条件に使えたりして便利かもしれません。
私的にはストアドプロパティさえ用意せずにx
, y
そのまんまで良いんじゃないのとか思ってしまう方なのですが、うまくご自身にとってベストの方法を見つけてください。
(なお、こちらでは unrecognized selectorのエラーは再現できなかったので、今エラーが出ているプロジェクトに修正を加えるだけでは、上記のコードはうまく動かないかもしれません。)