removeFromSuperview()
をした場合、インスタンスは解放されずViewとの繋がりが絶たれるだけだという認識でいたので、
その認識は正しくありません。あるViewは、Superview以外のオブジェクトから強参照されていない場合、解放されます。そしてAuto Layoutによる制約(Constraint)は、この「Superview以外のオブジェクト」にはあたりません。
ここで「解放する」とは、いつでも解放されていい状態にするという意味で使われていて、直ちに解放することではないので、オブジェクトの監視システムが解放する直前の限られたタイミングで、nil
をチェックするタイミングによってはと、アドレスが取得できたりすることがあります。
こういう時は、検証用のプログラムを作ってみるといいでしょう。
ひとつのUILabel
と、ふたつのUIButton
を作ります。インスタンスlabel
は、Storyboard上で、Constraintの設定をしておいてください。
import UIKit
class ViewController: UIViewController {
@IBOutlet weak var label: UILabel!
override func viewDidLoad() {
super.viewDidLoad()
}
@IBAction func removeLabel(_ sender: AnyObject) {
label.removeFromSuperview()
}
@IBAction func nilCheck(_ sender: AnyObject) {
if label == nil {
print("Label is nil")
} else {
print("Label is not nil")
}
}
}
removeLabel()
のボタンを押して、次にnilCheck()
のボタンを押してください。
出力:Label is nil
Storyboard/Interface Builderで配置したViewは、removeFromSuperview()
しない。表示からViewを消したければ、isHidden
(Swift2以前では、hidden
)で、非表示にする方法を選ぶ。非表示にした場合、Constraintは維持しています。