説明量が大量になるので、数日かけて回答していく予定です。
NSUserDefaultsでマス目の色をスマホ本体に保存して、アプリのタスクを切っても続きから始められるようにしたいです。
NSUserDefaults
クラスの使い方を説明します。
まず、NSUserDefaults.standardUserDefaults()
で、シングルトン(Singleton)として、インスタンスを呼び出します。NSUserDefaults
にデータを保存するには、
defaults.setObject("a text value", forKey: "value")
このようなメソッドを送ります。整数値、実数値、NSDate
インスタンスなど、型によってメソッドが異なりますから、詳しくはクラスリファレンスを調べてください。
NSUserDefaults
は、適切なタイミングで書き加えられたデータを、ファイルに保存しますが、強制的にファイル保存する必要があるときは、synchronize()
というメソッドを使います。
NSUserDefaults
からデータを読み出すには、
let theText = defaults.stringForKey("value")
というメソッドを使います。これも型によって、メソッドが異なりますから、クラスリファレンスで調べてください。
注意しなければいけないのは、UIColor
のインスタンスは、NSUserDefaults
に保存できない点です。NSuserDefaults
に保存可能な型(クラス)は限定的で、保存できないのは、UIColor
だけではありません。色情報は、整数値や文字列に一対一対応させて置き換えてから、NSUserDefaults
に保存する必要があります。
一対一対応は、列挙体(enum
)を使うと便利です。
enum Color: Int {
case White = 0
case Red
case Blue
case Green
case Yellow
func color() -> UIColor {
switch self {
case .White :
return UIColor.whiteColor()
case .Red :
return UIColor.redColor()
case .Blue :
return UIColor.blueColor()
case .Green :
return UIColor.greenColor()
case .Yellow :
return UIColor.yellowColor()
}
}
}
白=0、赤=1、青=2、緑=3、黄=4という対応をしており、UIColor
とも対応します。
// 色の整数値を取得。
let colorNumber: Int = Color.Blue.rawValue
// 色のUIColorを取得。
let colorValue: UIColor = Color.Red.color()
どういうタイミングでNSUserDefaults
にデータを保存するかは、プログラマの設計(デザイン)しだいで、単一の正解はないと思います。「マス目をタッチするたび保存にす」れば、いちばん心配ないですが、コードが煩雑になり、記述漏れによるバグの発生が起きやすいというリスクがあります。
すべてのマス目を埋めた時、隣り合ったマス目の色が違う場合のみゲームクリアにしたいです。
そのためには、まず隣のマス目を取得することができるプログラムデータの構造を、設計しなければいけません。現状その設計ができていないので、どうすればいいのか、さっぱりわからない状態になっています。
ふつうに考えれば、8×8のマス目を、二次元配列で表現する設計を思いつきます。先ほどの列挙体Color
を使って、Int
型を要素とする8×8の配列を作りましょう。
var matrix = [[Int]](count: 8, repeatedValue: [Int](count: 8, repeatedValue: 0))
n行m列の要素を、matrix[m][n]
で取得できますが、隣の要素は、
このように取得できます。(端にあるマス目の場合、隣のマス目がないことがあることには、注意してください。範囲外の配列の要素を参照しようとすると、プログラムがクラッシュします。)